スマホの料金はまだまだ下げる余地がある
今回は実際に携帯業界で働いている経験から、スマホの料金を抑える方法をお教えします。
現在、多くの方が毎月7~8000円以上スマホ代に割いているのではないでしょうか。その大きな要因として「料金体系が複雑でよく分からないまま携帯ショップスタッフのお薦めのまま契約してしまっている」ことがあげられます。複雑な料金体系は裏を返せば工夫次第で多くの割引を受けられることも確かです。
現に私は2016年1月から当時最新機種だったiPhone6s(64GB)を端末代込で月々約4500円で利用しています(キャリア:ソフトバンク、通話プラン:スマ放題ライト(5分以内の通話が何度でもかけられるプラン)、データプラン:データ定額5GB(月々5GBまで高速通信利用可のプラン))
節約方法を順に説明していきますので是非ご一読頂ければと思います。
スマホの料金を構成する3つの項目
スマホの料金は大きく以下の3つから構成されています。
- 端末代金(本体を分割購入した場合月々の料金に上乗せされる。)
- 電話料金+データ通信料金(スマホで電話やインターネットを利用する料金)
- オプション料金(機種が壊れた際の補償サービスや動画配信サービスなど。)
実は携帯料金の割引とは全体の価格から○○円値引くというものではなく、上記の1と2に対して割り引かれています。そのため個々の割引を知るのが大変重要になってきます。
1.端末代金を安くする方法について
他社に乗り換える(MNPする) 割引効果:★★★★★(目安2万円~3万円)
「もう10年以上docomoだし他社に乗り換えるのは気が進まないわ」と思う方は飛ばして頂いて大丈夫なのでその下の【一つ前の型の機種を購入する】を是非お読みください。
昨年の2月に総務省から「MNPに対する過剰な優遇をするのではなく既存の顧客に還元しなさい」という呼びかけがありました。とはいえまだまだ他社回線から乗り換えた人に対する高額な割引は健在です。もちろん機種や携帯会社によって違いや例外はありますが、人気の高いiPhoneやXperiaは割引額が高く設定されています。
他社に乗り換える場合、解約金(9500円)とMNP発行手数料(3000円)と新規事務手数料(3000円)計15500円(更新月の場合解約金はかからない)が基本的に必要な経費になります。この金額以上割引額になることを確認できたならば是非他社にMNPすることをおすすめします。
例)ソフトバンクでXperia XZを購入した場合 差額24,720円(2016/12/21現在)
一つ前の型の機種を購入する 割引効果:★★★★★(目安1万円~3万円)
あなたは機種変更する際に最新機種にこだわっていませんか。
「せっかく買い替えるのだから新しい機種にしたい」
分かります。気持ちはとても分かります。ただ残念ながら一部のITリテラシーの高い方を除いて最新機種にすることによるメリットは少ないです。
そもそも各機種最新モデルの発売はAndroid(Xperia、Galaxy、AQUOSなど)が年に2回(夏、冬)iPhoneが年に1回(9月)と頻繁にモデルチェンジを繰り返しており、そのほとんどがマイナーチェンジとなってます(カメラの性能やCPU、内蔵メモリに大きな違いは生じにくい)。
例)Xperia X performance(前機種)とXperia XZ(最新機種)のスペック比較
比べて見ると強いて挙げれるのがバッテリー容量くらいのものでその他は特に変わらないですよね。
外見に関してもiPhoneやXperiaを筆頭に大きく変わるものがほとんど変わらなくなってきました。すでに現在の大きさや形が完成形と呼べるのかも知れませんね。
これだけ端末のスペックが近いのにも関わらず値段の差は、、
例)ソフトバンクでXperia X performance(前機種)とXperia XZ(最新機種)の機種変更価格を比較した場合 差額16,800円(2016/12/21現在)
倍近く変わりますよね。今回はソフトバンクを例にしていますが、ドコモやauに関しても概ね変わらないので他社に乗り換えは嫌だけども安く機種変更したい方にはお薦めです。
現在利用している端末を下取りに出す 割引効果:★★★★☆(目安1万円~2万円)
各社とも新しい携帯を購入する際に下取りを推し進めています。
特にiPhoneは軒並み2万円以上と高価格で下取りしてくれます(画面破損や水濡れの場合は価格が下がったり、下取りしてもらえない場合があるのでご注意ください)。
ただ大体2年前の機種を基準にそれ以前販売開始日の機種や、不人気の機種(特にAndroid)に関しては低価格での下取りの場合がほとんどですので、古い機種をご利用の方はあまり期待はできないかと思います。
また、場合によっては中古販売店に売ったほうが高い場合もあるのでご注意ください。
例)ドコモでiPhoneを下取りした場合(2016/12/1現在)
やはり2年前(2014年9月)に発売開始されたiPhone6にまでは2万円を超すほどの高値での買い取りですが3年以上経過している5Sからは買い取り価格がガクっと落ちてしまいます。
2.電話料金+データ通信料金を節約する方法について
「携帯ショップに行き月々の料金プランを下げている」にも関わらず全然月々の料金が高いと感じていませんか。電話料金+データ通信料金を節約するには購入後のプラン変更ではなく端末代金と同様に購入時に付帯してくる割引を利用するのが最も重要になってきます。
学割(25歳以下)を利用する 割引効果:★★★★★(目安1万円~3万円)
各社とも例年1月下旬から5月末にかけて学割を大々的に行います。
名前は「学」割ですが社会人の方も25歳以下(逆に学生でも26歳以上なら対象外です)なら対象です。その他の方も「私は26歳以上だから関係ないわね」と思わないでくださいね。
昨年は3社とも家族の方も同時に端末購入をすれば、同様に学割を受けられるサービスを行っていました。この割引額がとにかく大きく最大36000円もの金額になります。
今年もおそらく学割はあるでしょうから要注目ですね。
例)昨年の各社の学割。今年はどうなるのか。
商戦期の特別割引を利用する 割引効果:★★★☆☆(目安0.5万円~1万円)
携帯業界は「年度が変わる直前の3月」「夏休みとお盆がある8月」「クリスマスや年末の12月」の年に3回大きな商戦期が存在します。すなわち各社この時期に新しい携帯を購入してもらおうと割引サービスを打ち出して来ます。
ただこれに関しては各社割引額や内容に関して大きく異なっており、どのタイミングでどれだけ安くなるのかは運の要素も大きく占めます。
一つの目安として合計割引額が1万円を超えればそこそこ優秀な割引サービス。2万円を超すと超優良な割引サービスだと判断して下さい。
具体例として各社昨年12月限定割引を調べると、、ドコモの<冬のお取替え割>auの<年末年始限定!スマバリ増額キャンペーン>ソフトバンクの<シンプルスタイル(スマートフォン)MNP端末割>など
長期契約割引を利用する 割引効果:★★☆☆☆(目安0.5万円~2万円)
ここ数年、各社ともお長期間契約しているユーザーに対して還元施策を開始しました。これは多くの人にとって朗報ではないでしょうか。ただ欠点としてポイントでの還元や価格に対しての割引だとしても割引額が低いことが挙げられます。
今後の発展に期待しましょう
具体例としてドコモの<ずっとドコモ割>auの<au STAR>ソフトバンクの<長期継続ボーナス>など
まとめ
以上が6つが大手3社の携帯料金を安くする方法になります。
- 他社に乗り換える(MNPする) 割引効果:★★★★★(目安2万円~3万円)
- 一つ前の型の機種を購入する 割引効果:★★★★★(目安1万円~3万円)
- 現在利用している端末を下取りに出す 割引効果:★★★★☆(目安1万円~2万円)
- 学割(25歳以下)を利用する 割引効果:★★★★★(目安1万円~3万円)
- 商戦期の特別割引を利用する 割引効果:★★★☆☆(目安0.5万円~1万円)
- 長期契約割引を利用する 割引効果:★★☆☆☆(目安0.5万円~2万円)
いかがだったでしょうか。
振り返るとやはり、端末購入時の割引を最大限大きくするのが大事になってくると思います。逆に言うと購入時にはそれだけ簡単に「安くしやすい」ということです。
ちょっとの手間が数万円にもなって返ってくるので、是非購入時の時だけでも努力を惜しまず、月々の料金を減らしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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