今回も、前記事に引き続き、イタリア旅行記を書いていきたいと思います。
イタリア旅行最初の舞台は水の都ベネチア(滞在期間は2泊3日)。どこを撮っても絵になる街並みと言えるほど美しい街でした。
そんなベネチアの旅行記を書き綴りたいと思います。
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目次
ベネチアの基本情報
■主要観光地:まずベネチアには本島と離島があり、観光地の多くは本島に集中しております。ですが離島にもムラーノ島のガラス博物館やブラーノ島のカラフルな街並みなどベネチアを象徴とする観光名所があります。
本島が歩いて回れるレベルの小ささのため、1日~2日間で本島を観光、残り1日で離島(ブラーノ島・ムラーノ島など)を見学するのがオススメです。
空港(緑のマーク)と本島(赤い星のマーク)と主要な離島(青い星のマーク)の位置関係はこんな感じです。
本島の拡大版。赤い星マークで記したのが電車の駅とバスの停留所になります。緑のベッドマークが今回宿泊したホテル。青いマークが観光名所を表しております。
見てもらえば分かるように、主要観光地はサンマルコ広場周辺(図の右側)に多く集まっています。
本島を分断するように「2」の文字を描いている運河はカナルグランデ(大運河)と呼ばれ、ゴンドラや水上バス(ヴァポレットと呼ばれる)が多く行き交う主要交通路です。
また、電車やバスの停留所を見てもらえれば分かるように、中心部まで入れませんので、宿泊所は駅から徒歩で行けるかカナルグランデの近くをオススメします(水上バスでの移動が可能)。
■移動手段:ベネチアと言えば海と船をイメージしますよね。街を歩くと車はおろか自転車すら一台も走っていません。
現地の人々はもっぱらモーターボートや徒歩で移動しますが、特に旅行客に必須なのが「ヴァポレット」と呼ばれる水上バスになります。
これがヴァポレット(見にくくてすみません)です。カナルグランデ内はもちろん、離島にもこれで移動することになります。
本数はカナルグランデ内で5分に1本、離島へは30分に1本といったほどかなりの頻度で運行しています。カナルグランデ内は100m単位で停留所があり、対岸へ行く際などにも役に立ちます。
券売機と乗車券。券売機は主要な停船所ならまずあります。毎回乗車する前に、ゲートにかざす必要があるのでなくさないよう注意が必要です。
料金は1回券7.5ユーロ、24時間券20ユーロ、48時間券30ユーロ、72時間券40ユーロ、7日間券60ユーロとなっています。
1ユーロ124円(2017年7月現在)なので2日間滞在する場合1人3700円となかなか高額。
ヴァポレットの中は椅子があり座れるようになっています。数分の乗車時間なら立っていればいいのですが、離島に行く際には40分ほどかかるためとても助かりました。
■物価:ヴァポレットの金額からわかるようにベネチアは観光大国イタリアのなかでも屈指の物価の高さです。
まともなレストランに入ると一食当たり一人2,000円~3000円はかかります(お酒抜きで)。ご参考までに。
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ベネチア旅行記
さて、前置きが長くなりましたが、いよいよ時系列に沿った旅行記を紹介します。
まずは本島を散策
前述した通り、橋からのカナルグランデを見下ろした光景、ちょっとした路地、サンマルコ広場、ゴンドラからの眺めなど本当にどこをとっても絵になるベネチア。
ベネチアに行かれたらヴァポレットのみの移動ではなく迷路のような街並みを散策してみてください。
私たちは、ホテルに到着してそのあと街に出たのがすでに15時頃だったので、有名な観光名所は翌日に回ることにして、初日は散策することに決めました。
ベネチアと言えばゴンドラ。迷路のような路地に入り組むように運河があり、そこをゴンドラが通っています。
橋の上からパシャリ。
このような小さな橋が至る所にかかっています。これがベネチアならではの雰囲気を作ってるんでしょうね。
まるで異世界に来たみたいです。街灯までおしゃれなのかベネチアは。
水上バス「ヴァポレット」からの1枚。
何か目的があるわけでもなく散策しているだけで本当に楽しい。ある意味これが一番の醍醐味かもしれません。
ちなみに、ただでさえ長旅で疲労が溜まっていたため、この後ホテルに帰って泥のように寝ました。笑
観光名所をまわる(橋編)
いっぱい寝て元気になり、翌日は予定していた観光名所を回ります。まずは本島の有名なところから。
「リアルト橋」。カナルグランデにかかる4つの橋うち最古の橋。カナルグランデの真ん中に位置することもあり、最も有名な橋です。
「アカデミア橋」。こちらもカナルグランデにかかる4つの橋のうちの一つ。
本記事冒頭の写真はここから撮ったものです。私は行ってませんがアカデミア美術館の近くにあるため、行きたい人はご一緒に行くことをオススメします。
カナルグランデにかかる橋はそのものを写真で写すのもいいですが、橋から見渡す運河が何よりも絶景です。是非橋の真ん中から運河を見渡してください。
観光名所をまわる(サンマルコ広場編)
「サンマルコ広場」。ベネチア最大級の広場です。あのナポレオンも「ヨーロッパで最も美しい広場」と言ったとか。この広場には観光名所が集中しています。
※ちなみにハトがとんでもない数います。苦手な方は注意してください。
「サンマルコ寺院」。外見から豪華な様子が分かります。
サンマルコ広場の名所の一つでベネチアを代表する建物らしいのですが、ドゥカーレ宮殿や鐘楼を見学予定だったのでこちらは見学しませんでした。
開館時間が9:45-17:00までと短く、最も長い行列ができていました。見学したい方は、開館と同時にいったほうがよさそうです。
「ドゥカーレ宮殿(鐘楼の展望所から撮ったもの)」。
こちらはベネチア共和国の総督邸兼政庁だっただけあり、歴史が凝縮された豪華絢爛な建物や広間が目白押しです。
「ため息橋(の中を通れること)」や「牢獄」、「大評議会の間」なども有名ですが、個人的にはベネチア共和国時代に限られた人(貴族など)だけが通過できた「黄金の階段」が必見です。
ドゥカーレ宮殿内の「黄金の階段」。なんか偉くなった気分です。
「ため息橋」。ドゥカーレ宮殿(左)と牢獄(右)を結んでいる橋で、独房に入れられる囚人が最後の美しい眺めを見てため息を吐いたとか。
ため息橋の中から撮った写真。ドゥカーレ宮殿に入れば、ため息橋の中にも入れます。
「鐘楼」。サンマルコ広場で最も目立つ建物です。こちらは8ユーロ/人で展望所に入ることが出来ます。
エレベータで展望所まで行けるため、足腰に不安のある方でも安心して入ることが出来ます(ただし並ぶので注意が必要。私の時は20分ほど並びました)。
鐘楼から見たサンマルコ広場。
海と街並みのコラボも美しいですね。必見です。
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観光名所をまわる(離島編)
本島も非常に素晴らしいところですが、ベネチアには有名な離島が大きく2島あります。
- ブラーノ島→カラフルな街並みとレースが有名
- ムラーノ島→ベネチアングラスの生産地として有名
他にはベネチア発祥の地トルチェッロ島なども有名ですね。
元々はこの有名な二つの島に行く予定だったのですが、時間の関係で両方行くのは厳しいと判明。悩んだ末、ブラーノ島一本に絞りました。
ちなみに本島とブラーノ島の間にムラーノ島があるためムラーノ島のほうがアクセスしやすいのですが、、片方行くなら絶対ブラーノ島をオススメします。
おとぎの国のような美しさとかわいらしさが出迎えてくれますよ。早速写真で紹介します。
本島からヴァポレットで揺られること40分ほど。ブラーノ島に到着しました。
橋の上から撮った街の景色。カラフルでかわいい街並みはここブラーノ島でしか楽しめません。
こんな兄弟みたいな建て方もあるのですね。
綺麗な街並みをバックにカフェで一息。
レースを売っている店も数店舗ありました。装飾の細かさはさすがに島の特産として有名なだけあるなと感心させられました。お土産に一ついかがですか?
どうですか?ブラーノ島ものすごく綺麗ですよね。
島自体は非常に小さく、写真を撮りながらのんびり歩いても1時間ほどで歩けてしまいます。船乗り場の近くには芝生もあり、皆さんのんびり休んでいらっしゃいました。
時間がない私たちはそんな余裕もなくせっせと歩いて歩いて。。次回来ることがあればもう少し時間に余裕を持つタイムスケジュールにしたいとおもいます。笑
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観光の目玉、ゴンドラに乗ってカナルグランデへ
このフレーズ何度も言ってますが、「ベネチアと言えばゴンドラ」というほどゴンドラが有名です。
ヴァポレットなどがない昔こそ移動手段の一つでしたが、今はもっぱら観光客用のアトラクションのようなものとなっています。
これがまたすごく良い!ベネチア観光に訪れたら必須の乗り物です。
ゴンドラに乗る方法は主に2つ
- 現地についてからゴンドリエーレ(ゴンドラの漕ぎ手)に直接交渉する
- 日本で事前にツアーに申し込む(ゴンドラセレナーデと呼ばれる)
私たちはベルトラというサイトから事前にツアーに申し込みました (41ユーロ/人)。というのも調べたところ、現地交渉は少々難易度が高いといった情報が多々あったためです(「法外な値段をふっかけられる」「生演奏と歌(カンツォーネと呼ばれる)をしてもらうために追加料金が必要」などなど)。
一応公定料金では一隻当たり30分80ユーロと定められているようなので、3名以上で行く場合や交渉そのものを旅行の一つとして楽しみたい方は、現地で交渉してみてもいいかも知れませんね。
ちなみにツアーだとカンツォーネ付き(ただし歌い手は一人)です。
さて当日です。
予約していた時間に集合場所に行くと看板が。
とりあえず並んで待つと同じく予約していた人がぞろぞろと集まってきました。しかし予定時刻になってもゴンドラへの乗船は始まりません(説明もなし)。
結局20分ほど遅れて、先発ツアーのゴンドラ一向が帰ってきて入れ替わるようにツアーが始まりました。この辺がまさにイタリアタイムです。笑
乗船。揺れるため気をつけて乗りましょう。
カナルグランデに夕日が差し込み何ともロマンチックです。ベネチアは日の入が21時と遅いので19:30~のツアーを予約しましたが大正解でした。
路地を通ります。本当に遊園地のアトラクションのようです。橋の下を通るのもテンションが上がります。
夕日に対してパシャリ。最高の一言です。
私たちが参加したツアーは一隻あたり6人乗船(漕ぎ手除く)で計7隻あったので大体40名ほどの参加者でしょうか。必ず誰かと相乗りになるのでそれが嫌な人は個人で交渉するのもありでしょう。
ただ一点だけ不満だったのが、「カンツォーネがあまり聞こえなかった」こと。
というのも歌い手が一人のためできるだけ皆に聞こえるように真ん中の船(4隻目)に乗るんですよね。私たちは先頭の船だったので残念ながらあまり聞こえず。。
このツアーに参加する方は、集合時間の数分前についておいて、20人目になるくらいで並ぶことをオススメします(馬鹿正直に先頭に並ばないでください。。)。
最後にケチがつきましたがそれを差し引いても素晴らしいゴンドラセレナーデでした。
まとめ
流石に水の都と言われるだけあり、運河があってのベネチア観光でした。欲を言えばもう1泊しておけば離島もじっくりと観察ができたのでやや悔いが残ってしまいました。
参考までにベネチアで絶対に外せないポイントをオススメ順にまとめると
- ゴンドラクルーズ:カナルグランデから眺める夕日の沈む瞬間はロマンチックの一言
- 徒歩での街散策:入り組んだ運河や橋によってできた町並みを歩くことが一番ベネチアに来たことを実感できると思います。
- ブラーノ島:カラフルで小さな町はまるでおとぎ話の世界のよう
- サンマルコ広場と鐘楼の展望台:鐘楼から眺める海とサンマルコの景観に心奪われること間違いなし
以上、ヴェネチアの旅行記でした。最後までお読みいただきありがとうございました。
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