
旅行5日目。
花の都フィレンツェから特急列車italoに乗ってやってきたのは首都「ローマ」。
誰もが知っているコロッセオやトレビの泉などをはじめとする建築物や、
ローマの休日で有名なスペイン広場などの広場、
バチカン美術館をはじめとする芸術関連などなどとにかく見どころがいっぱいのローマ。
都市全体が世界遺産と言っていいほど観光名所が目白押しです。
僕たちは今回のイタリア旅行で最長の3日間を観光に当てましたが、主要観光地に行くのがやっとで、予定していた8割ほどしか回り切れませんでした。
というか見たいところが多すぎて消化しきれないんですよ本当に。笑
とはいえ、紀元前ローマ帝国の時代を肌身で感じる3日間でした。ローマでは珍しくない地下鉄のボイコットにも遭遇しましたしね(笑)。
そんな素晴らしいローマ観光を振り返りたいと思います(最終日はバチカン市国の観光に当てたため、1日目と2日目の観光内容になります。)。
※モデルコースを知りたい方は目次の「3.いよいよローマ観光開始」からお読みください。
※前記事はこちらから
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ローマ基本情報
■アクセス(テルミニ駅まで):フィウミチーノ空港(ローマの空港)から直行電車で約30分。バスで1時間ほど。近郊主要都市のフィレンツェやナポリからは特急列車で1.5時間ほど。
■交通手段:地下鉄とバスが主な交通手段。ローマパス(後述)を購入すると、地下鉄とATAC社の運営する路線バスが乗り放題になるのでオススメ。
ただし地下鉄はしばしばボイコットが起こるので注意が必要です。
■治安:スリのプロがいるというほどスリが多い。
堂々と盗むのではなく、一人が話しかけている間に別の一人が盗むなど手の込んだものが多いため、中々気づかない場合が多い。
日本人は現金主義の人が多いため狙われやすいので一層の注意が必要。
僕自身2mはあろうゴツイ黒人から気さくな兄ちゃんまで2.3回話しかけられましたが、とにかく無視しました(ちょっと心痛いですが、、)
ちなみに観光名所の近くには観光客を案内する公式のスタッフなども積極的に「何か困ったことはないか」などと話しかけてくれます。
スリと間違われないように「tourist information staff」みたいな感じで分かりやすい腕章を巻いているので、この人達からは安心して話を聞いていいと思いますよ。
ローマ到着
アクシデント!間違った駅で下車。
当初の予定では
①フィレンツェから列車に乗ってローマの玄関口とも言えるテルミニ駅で下車。
②そこから地下鉄にのってホテルまで行き荷物を預けて、午後から街を観光予定
でした。
が、いきなりやってしまいました。間違ってテルミニ駅の一つ前の駅「Roma Tiburtina」駅で降りてしまったんです。
というのも元々12:45にテルミニ駅到着予定だったところ、前に電車が詰まっている(?)せいで駅の目の前で15分ほど電車が止まってしまいました。
もうその時点で13:00です。
テルミニ駅だと信じて疑わず、堂々と下車(ちなみに明らかに観光客と思われる方たちが他にもぞろぞろ降りてました笑)。
駅のホームを歩き始めてようやく気付きました。「ここテルミニじゃない!」。
がもう時すでに遅し。電車は行ってしまいました。。
が不幸中の幸いで、「Roma Tiburtina」駅からテルミニ駅まで地下鉄で僅か10分で着くんですよね。
というわけで地下鉄が乗り放題になるローマパスを買うことにしました。元々購入予定でしたしね。
ローマ観光必須アイテム「ローマパス」とは?
ローマパスには3日間券(38.5ユーロ)と2日間券(28ユーロ)があり以下が主な利用ポイント。
- ローマ市内の地下鉄(A.B線)乗り放題
- ローマ市内に走るATAC社のバスが乗り放題
- 建築物や博物館や美術館などが2つまで無料(2日間券では1つ無料)※ただしバチカン美術館は対象外
参考までに、地下鉄は1.5ユーロで100分間有効、ローマパスを無料で利用可能な代表例であるコロッセオとフォロロマーノ共通入場券は12ユーロです。
そのため元を取れるかどうかは結構微妙なラインになってきます。。
とはいえ毎回地下鉄の券を買う手間が省けることや、何よりもコロッセオやフォロロマーノの入場券購入の列に並ばなくていいなどローマパスならではのお得な面もあります。
ローマはヴェネツィアやフィレンツェよりも観光スポットが多い分、徒歩のみでの観光はほぼ不可能です。
「町並みを探索しながら歩きたい」という人以外、移動手段は地下鉄とバスを利用するかと思います。
コロッセオなどの観光名所にもほぼ必ず行くかと思いますのでローマパスは必須と言ってもいいアイテムだと思いますよ。
ローマパスの購入場所は様々あるようですが、クレジットカードで購入するならばテルミニ駅の24番ホームの観光案内所が最も有名です。
もちろん僕たちもここで購入予定でした。間違った駅で降りなければ。笑
どこで売っているかも分からないので調べようと思っていたところ、駅の売店で売っていたためあっさり購入(クレジットカードも使えました)。
ローマパスセットの一式。ケースも割としっかりしています。
中にはローマパスのほかに地図やイベント情報も入ってます(イタリア語と英語)。
こちらがローマパス。クレジットカードなどと同じ大きさ。
地下鉄に乗るのにもコロッセオのゲートを通るのにも、Suicaのようにかざす必要があります。おそらくICチップが埋め込まれているのでしょうね。
第二のアクシデント!地下鉄がボイコットで運休
ローマパスを購入し、いよいよ地下鉄に乗ろうと思ったところ、またここで予期せぬアクシデントに見舞われます。
地下鉄が動いてない。そもそも駅に入れない。
地下鉄の入り口。真昼間にも関わらずゲートが閉まっています。
「日本だとありえないな~」と思いつつもここはイタリア。
これはもうしょうがないです。
切り替えてタクシーでホテルに向かうことにしました。
※結果論ですが、地下鉄に乗れないのならローマパスは2日券を購入しとけば良かったです。
タクシーは公式のスタッフがいるところで利用すべし
個人的に海外旅行で避けたいのが「タクシーを利用すること」。
実際に被害にあったことはないですが、特に観光地では「ぼったくり被害」が多いんだとか。
しかし実際にタクシー乗り場に行ってみると、タクシー乗り場で利用客を案内する公式スタッフが。
このスタッフ、行先をドライバーに伝えるのはもちろん、
「クレジット決済が可能なタクシー」を希望したところクレジット決済可能なタクシーを案内してくれました。
もちろん「ぼったくり」にあう可能性が0になるわけではないですが、公式スタッフがいるタクシー乗り場というだけで安心感は違いますね。
黄色いビブスに「OFFICIAL TAXI SERVICE」の文字が。
安心してタクシーを利用出来ますね。
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ようやく宿泊地「HOTEL CANADA」に到着
アクシデントに見舞われながらも何とかホテルに到着しました。
宿泊先は「HOTEL CANADA」。
最寄り駅のCastro Pretorio駅から徒歩2分、テルミニ駅から徒歩6分と好立地のホテルです。
清潔感のある部屋。
ちょっとした椅子とテーブルがあります。初日の夜はここでピザを食べました。
シャンプー石鹸類のアメニティもそこそこ豊富。
極めつけは朝食。きれいな食堂と豊富な種類のビュッフェ形式です。
これでお値段1泊約8000円/人。非常に満足度の高いホテルでした。
いよいよローマ観光開始
この図が実際に回った観光スポット。マークの意味を説明すると
「水色の星→テルミニ駅」
「緑のベッド→ホテル」
「黄緑の鞄→Eataly(お土産)」
「青いマーク→1日目の観光ポイント」
「赤いマーク→2日目の観光ポイント」
「黄色いマーク→3日目の観光ポイント」となっています。
ローマ観光1日目(トレビの泉、パンテオン、ナヴォーナ広場 他)
ホテルに荷物を置き終え、早速街を観光することにしました。
アクシデントなども重なりホテルからでた時点ですでに14:30。
しかも地下鉄はボイコットのため運休。
最初は「また歩くのか。。」と思いましたが、やはりそこはイタリア。歩くだけで楽しいんですよね。
ルートは「ホテル出発」→(徒歩)→「トレビの泉」→(徒歩)→「Cantina e Cucinaで遅めの昼食」→(徒歩)→「パンテオン」→(徒歩)→「ナヴォーナ広場」→(徒歩)→「La Casa Del Caffè Tazza D’oroで買ったクラッシュコーヒーで一休み」→(徒歩)→「ホテルに帰宅」。
といった感じです。
ローマ散策
路地一つとっても雰囲気のあるローマ。
トレビの泉
一つ目の主要観光ポイント「トレビの泉」。
石畳の道を歩いていたら突然現れます。想像していたよりも大きく多くの人で賑わいます。
そしてトレビの泉といったらコイン投げが有名。
細かいルールがあって「泉を背にして右手で左肩ごしに投げ入れる」のが正しい投げ方だとか。
また投げ入れる枚数にも逸話があって、1枚投げると「ローマに戻ってこれる」、2枚投げると「好きな人と結婚できる」、3枚投げると「離婚できる」そうですよ。1枚投げたのでまた戻ってこれるのを楽しみにしてます。
昼食
次はパンテオンに向かう予定でしたが、ここで遅めの昼食。
イタリア旅行で恒例となった美味しいレストランを探します。そして出てきたのが「Cantina e Cucina」。
ラザニアと
パスタを頂きました。もちろん美味しかったです。
パンテオン
腹ごしらえを済ませたところで次はパンテオンに向かいます。
パンテオン前の広場。
こちらが正面から見たパンテオン。
パンテオンは2000年もの間この姿を保っており、古代ローマ帝国の建造物の中でもかなり保存状態がいいのだとか。
柱一本一本にも歴史を感じますね。
ちなみにパンテオンの前にはローマ兵を模した格好をした人がいます。
一緒に写真を撮って欲しかったのですが「どうせならコロッセオで」と思ったため撮っていません。
しかし残念ながらコロッセオにはおらず結局撮れずじまいに。。
中に入ることにしました。入場料は無料です。
入り口で建物の大きさが分かるかと思います。
頂上部分には穴が開いていて光を取り込みます。
こんな建築物を2000年も前にどうやって作ったのか。
ただただ感心するばかりです。ちなみに雨の日には中に降り注ぐんだとか。
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ナヴォーナ広場
続いてやってきたのがナヴォーナ広場。
手前の塔が「四大河の噴水」と呼ばれている有名な噴水です。
パンテオンを見た後はどうしても見劣りしてしまいますね。笑
ナヴォーナ広場では演奏や大道芸や絵描きの方がおり、のんびりした時間が流れます。
ナヴォーナ広場の後は「La Casa Del Caffè Tazza D’oro」に寄って有名なクラッシュコーヒーを食べることにしました。
パンテオンの前で食べます。美味しい。
帰り道で撮った写真。電車移動だけではなかなか見られない光景です。
ローマ観光2日目(コロッセオ、フォロロマーノ、パラティーノの丘、ヴェネツィア広場、スペイン広場、ポポロ広場 他)
ルートは「ホテル出発」→(地下鉄)→「コロッセオ」→(徒歩)→「コンスタンティヌスの凱旋門」→(徒歩)→「フォロロマーノ」→(徒歩)→「パラティーノの丘」→(徒歩)→「ヴェネツィア広場」→(バス)→「テルミニ駅でランチ」→(地下鉄)→「スペイン広場」→(徒歩)→「ポポロ広場」→(地下鉄)→「テルミニ駅の韓国料理屋」→(徒歩)→「ホテルに帰宅」。
といった感じです。
コロッセオ
地下鉄の「colosseo」駅で降り、ついに本旅行最大の目的とも言えるコロッセオにやってきました。朝の10時に来たのですがすでに観光客で大混雑。
駅の出口から出た瞬間にコロッセオが目に飛び込んできます。
大きすぎてスマホのカメラでは収まり切りません。あまりにも壮大なスケールです。
コロッセオはいつ行っても大人気の観光地なので並びます。
しかしローマパスがあれば「Ticket holder」の列に並べるので待ち時間はほとんどありません。
オーディオガイドを借ります(5.5ユーロ/個)。
ツアー客が大勢いますがオーディオガイドがあれば聞き漏れたところを何度も再生できます。ただしイヤホンを忘れずに。
イヤホンを忘れると貸し出しなど行っていないので、耳にスマホを当てながら聞く必要があります。
また下調べの段階ではパスポートやクレジットカードのデポジットが必要との情報がありましたが、実際は不要でした。
ここがオーディオガイド貸し出し場所。中に入ってすぐのところにあります。
オーディオガイドは非常に事細かに説明してくれます。
気になる方は是非現地に行った際に借りてみてください。
2階から撮った写真。
2000年前に遡った気分になります。
歩行者の道がしっかりと確保されています。
競技場の地下。5万人もの観客が入ったのも頷けますね。
フォロロマーノの方面から撮ったコロッセオ。あまりの壮大さに圧倒されてしまいました。
「コンスタンティヌスの凱旋門」と「コロッセオ」。
凱旋門も事細かに彫刻されていてローマ帝国の技術の高さを伺わせます。
フォロロマーノ
いよいよフォロロマーノに向かいます。
フォロロマーノとは古代ローマの政治や経済の中心地だった場所のことをさします。
破壊や略奪にさらされたため、コロッセオなどと比べると残骸的な建物も多いです。
ここは「via sacra(聖なる道)」フォロロマーノに続く石畳の道です。
像が並んでいます。一部首がないものも。
パラティーノの丘に向かう途中の少し上ったところから撮ったもの。
ここが一番フォロロマーノを収める撮影スポットだと思います。
パラティーノの丘
続いてパラティーノの丘を見学しました。
「丘」というので、てっきり高台からフォロロマーノを一望できる撮影スポットがあるものだと思っていたのですが、
坂を上ったところにあるのはフォロロマーノと同じような遺跡群が広大な範囲に広がるだけ。
さんざん歩き回った挙句、結局撮影スポットは見つけられませんでした。。
とはいえ古代の遺跡群は一見の価値ありです。
「スタディオ」という広場(?)。競技場だったとか。
ヴェネツィア広場
一通りパラティーノの丘を観光したのち、次はヴェネツィア広場に向かいました。
ヴェネツィア広場は通常の人が集まる憩いの場ではなく、整備された道路が目の前に広がります。
「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂」。
ヴェネツィア広場のメインと言えばこれ。はためくイタリア国旗がカッコいいです。
この階段を登ったところから見るヴェネツィア広場が撮影スポットらしいですが、下調べ不足で登らず。
というかすでに14時を回っていて、炎天下の中の歩き通しで体力の限界でした。
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ATAC社のバス
この後スペイン広場に向かう予定でしたが、いったん昼食をとることに。
いい加減パスタとピザにも飽きていたのでテルミニ駅の韓国料理屋に向かうことにしました。
ATAC社のバス。10分に1本程度走っており、非常に便利です。
しかもローマパスがあれば乗り放題です。
ただし、テルミニ行きは注意。日本の通勤列車並みの乗車率です。
せっかく到着した韓国料理屋がまさかの15時で一時閉店(ピッタリ15時に到着しました笑)。
結局韓国料理は夜に回すことにして、駅中のカフェでランチをしました。
スペイン広場
少し休んで体力も回復したので観光再開。
今度は地下鉄で「スペイン広場」に向かいます。
スペイン広場と言えば、ローマの休日でおなじみの「スペイン階段」。
現在は飲食が禁止なためオードリーヘップバーンのように階段でジェラートは食べられません。
こちらが広場にある「バルカッチャの噴水」。
おしゃれですが、人が多すぎて気が休まらない。笑
スペイン階段から広場を撮った写真。
疲れた体を癒すように日陰で座ってる方が大勢いらっしゃいました。
ちなみにこの写真の正面に写る道は、高級ショッピング街で有名な「ゴンドッティ通り」です。
プラダ、ディオール、グッチ、カルティエ、アルマーニ、ルイヴィトン、フェラガモなどなどそうそうたる顔ぶれが立ち並びます。
普段なら入るのにも緊張するお店ですが、Tシャツに短パンでOK。
周りの人もラフな格好で入ってますから。
せっかくなので分不相応だとは思いつつもフェラガモのネクタイを買いました。ピッタリ100ユーロ(約12,800円)と若干安めです。なんか袋までおしゃれです。
ポポロ広場
さてショッピングも楽しんで最後にやって来たのが「ポポロ広場」。
広場と言われてまさに想像できるような広々とした場所です。
有名な「双子の教会」。右側が看板広告に隠れてしまっているのが残念。
噴水と一緒にパシャリ。何気ない風景に癒されます。
この後体力が限界だった僕たちは地下鉄でテルミニに行き、念願の韓国料理を食べました。
とにかくお米に飢えていたので、この時ほどビビンパを美味しいと思ったことはありません。笑
まとめ
地下鉄ボイコットから始まったローマ観光はどこを通ってもローマ帝国の偉大な歴史を感じさせてくれました。
時間に余裕のある方は、よりじっくり回るのが良いと思いますが、時間がない人向けに今回の観光地をそれぞれ5段階評価したいと思います。
評価5(絶対行くべし)
- コロッセオ:説明不要の超有名な円形闘技場。あまりの迫力とローマ建築の技術の高さに圧倒されること間違いなし
- トレビの泉:美しい水色の泉と華やかな彫刻に心が奪われること間違いなし。コイン投げで願いをかなえよう
評価4(余程の拘りがない限り行くべし)
- パンテオン:ローマ建築の技術の高さに圧倒されること間違いなし
- フォロロマーノ:破壊と略奪にも拘わらず2000年前のローマを彷彿させる遺跡群
評価3(行って損なし)
- スペイン広場:気持ちはドラマのヒロイン
- ヴェネツィア広場:ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂の華やかさに心奪われます
評価2(時間があれば是非どうぞ)
- ゴンドッティ通り:ショッピング好きには必見。あまり興味がなくても通りを通るだけで気持ちはセレブに
- ナヴォーナ広場:大道芸人やストリート演奏が楽しい広場
評価1(正直行かなくてもいいかな)
- パラティーノの丘:ローマ帝国時代の建築物が好きな方や体力に自信がある方は是非。
- ポポロ広場:人々が集まる憩いの場
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