
2017年7月にイタリアへ個人手配で旅行をしてきました(6泊9日)。※観光した都市は、ベネチア、フィレンツェ、チンクエテッレ、ローマの4都市
そこで感じた「こうしておけば良かった」という経験を、日本でできる<準備編>と<現地編>に別けてまとめたいと思います。
今回は現地編。 現地で「より観光を楽しむためのコツ編」と「注意が必要なもの編」の2本立てで紹介します。ネーミングセンスのなさはご勘弁下さい。笑
「観光のコツ」は都市ごとの観光パスの利用やオーディオガイドの活用方法、注意点は公共機関のストライキやスリについてなどを紹介しています。
イタリア旅行に初めて行く人の参考になればと思います。
※準備編はこちらの記事をお読みください↓
では早速紹介します。
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より楽しむコツ編
まずは現地での滞在をもっと楽しくする、「より楽しむコツ編」です。旅行が楽しくなること間違いなし!という項目に絞って解説しています。
①店やホテルでは必ず挨拶をしよう(重要度★★★★★)
日本だとコンビニで挨拶することはまずないですよね。でもここはイタリア。挨拶するかしないかで店のスタッフの対応が驚くほど違います。
挨拶の言葉は「チャオ」。
まず店に入って「チャオ」。そして出るときも「チャオ」です。必ずスタッフも言い返してくれます。というか向こうから言ってきてくれることのほうが多いです。
特にホテルの受付ではホテルのルールの説明を聞いたり、近くの美味しいレストランを聞くためにもまずは仲良くなることが大事です。恥ずかしがらずに積極的に言っていきましょう。
②現地でスマホを使えるようにしとこう(重要度★★★★★)
イタリアではとにかく観光、観光、観光で歩き回ることになるかと思います。
「何が観光スポットなのか」「それはどんな意味がある建物なのか」などはガイドブックなどでもわかりますが、「観光ルート」は地図を見なくてはいけません。
紙の地図を見ながら、どの方向に行くべきなのかを調べるようと思っても、初めていく土地では中々難しいものです。
また、電車を利用する場合は「どこから」「いつ」「どの方面に」乗るのかなども調べる必要が出てきます。
つまり、ホテルにあるWi-Fiだけでなく地図ナビ利用と電車の時間検索など用に、外でもスマホで利用できるようにしておきましょう。
海外でスマホを利用する方法は大きく3つあります。
- 今使っているスマホをそのまま現地で使う(値段の目安:2000~3000円/日、難易度★☆☆☆☆)
- 空港などでWi-Fiルーター(ポケットWi-Fi)を借りてテザリングする(値段の目安:500~1500円/日、難易度★★☆☆☆)
- 現地でプリペイドSIMを買ってそれを利用する(値段の目安:~500円/日、難易度★★★★★)←オススメ
個人的には「現地でプリペイドSIMを買ってそれを利用する」が圧倒的にオススメなのですが、日本のスマホはSIMロックがかかっているのでSIMロック解除が必要だったりと何かと手間がかかります。
ちなみに僕はイタリア旅行でTIMのプリペイドSIMを利用しました(20ユーロ(2600円)でした。1週間滞在したので1日当たり400円弱です。これで3GB使えるのでとてもお得です。)
自身のない方は、素直に今のスマホを現地で使うか、空港でWi-Fiルーターを借りることをオススメします。
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③都市ごとの観光パスを使いこなそう(重要度★★★★☆)
イタリアは都市ごとに観光パスがあります
・ローマ:「ローマパス」
・チンクエテッレ:「チンクエテッレカード」
・フィレンツェ:「 フィレンツェカード」
内容は「バスや電車が無料で乗り放題」「有料の観光地に無料で入れる(割引になる)」といったものが多く、しっかりと観光するならば、まともに一つ一つ代金を払うよりもお得です。
もちろん個別に払ったほうが安く済む場合もありますが、そもそもイタリアに初めて来た人は、電車の切符を買う手間や打刻を忘れずにすること自体が難しく感じるものです。

毎回そんな心理的な負担を考えるならば、観光パスを買ってしまうほうが楽でしょう。
このパス自体が思い出・お土産にもなりますしね。ローマパス。これ1枚でローマ市内のバス(ATAC社のみ)や地下鉄が乗り放題。施設も2カ所まで無料で入れます。
④オーディオガイドを借りよう・イヤホンを持っていこう(重要度★★★★☆)
コロッセオやバチカン美術館ではオーディオガイドの貸し出しを行っています(概ね5~10ユーロほど)。
僕自身、この2つの施設では借りましたが非常に細かい説明をしてくれるため、ほとんど知識のない人でも十分楽しめむことができます。
また、その際に持っていくことをオススメするのがイヤホンです。
現地では貸し出しなど行っていないので、これがないと音量を垂れ流して耳に当てながら回ることになります。※2018年に行ったロンドンの大英博物館やパリのベルサイユ宮殿では貸し出ししてたんですけどね。
美術館だと周りの目も気になりますし、是非忘れずに持っていきましょう。

バチカン美術館のオーディオガイド。もちろん日本語対応していますよ。
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⑤有名な観光スポットは朝に行こう(重要度★★★☆☆)
観光大国のイタリア。観光スポットは一年を通して混雑しています。
ですが、その中でも「超」が付くほどの有名な観光地(コロッセオ、バチカン美術館、サンマルコ広場など)は引き返そうか悩むレベルで混雑しています。
特に、朝の10時過ぎからは夜中まで人が収まる気配はありません。そこでオススメなのが、人のいない時間帯に行くこと。主に朝の8時~9時頃ですね。
この時間帯だとまだ人も少なく、解放感に浸りながら観光を楽しめますよ。
ただ、イタリアは観光スポットが多いので連日歩き通しになります。その中で早起きは本当に辛いので体力と相談しつつ、スケジュールや観光ルートと相談しながら決めてください。
⑥水は給水場かスーパーで手に入れよう(重要度★★★☆☆)
イタリア旅行は炎天下の中歩き回るため、とにかく喉が渇きます。僕は1日に2~3L、普段水をあまり飲まない彼女でさえ1日1.5Lは飲んでいました。
しかし観光地は物価が高いものです。まともに買うと500mlの水が1.5~2.5ユーロ(200円~330円)は平気でかかります。これでは水だけでとんでもない出費です。
そこでオススメしたいのが給水場の利用かスーパーでの購入です。
給水場について

観光スポットのあらゆるところに、無料の給水場があります。蛇口を上向きにひっくり返せないので、ペットボトルに入れて飲みます。
ただし、大勢の人が並んでいるのでちょっとしんどいです。給水場はある意味観光スポットと言えるほど混雑しています。
スーパーについて
水に300円も払うのは嫌だ。並ぶのはもっと嫌だ。という人には断然スーパーで水の購入がオススメ。
スーパーなんてあるの?と思うかもしれませんが、観光地とはいってもそこに住人がいるので当然スーパーはあります。というか観光ルートから少しそれると至る所にあります。
スーパーでは1.5の水が0.7ユーロ(100円)ほどで買えるのでとても安いです。
僕は無料の給水場で並ぶのが嫌だったので、毎日ホテルに帰る道の途中のスーパーで水を買っていました(スーパーを検索するためにもやはりスマホは欠かせません。)
前日に買っておけば、当日になってスーパーをわざわざ探す必要もないですしね。
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⑦ピザ・パスタ・ワイン・ジェラートを食べつくそう(重要度★★☆☆☆)
イタリアの食べ物と言えばピザやパスタ。飲み物と言えばワイン。とにかくどれもこれも美味しい。そして観光地とは思えないほど安いんです。
ピザは1/4カットで2.5ユーロ(330円)ほど。1/4カットとはいっても手に収まらないほどの大きさをしているため、十分お腹いっぱいになります。
パスタはシーフードがオススメ。貝や海老がふんだんに使われていて絶品です(もちろん店によるとは思います笑)。
ワインも普段は飲まないのですが、なぜかイタリア旅行ではほぼ毎食頼んでました。
バケットにオリーブオイルをつけて、ワインで流し込む。最高でした。と、ここまでは皆さんもご存じですよね。
あまり知られていないかも知れませんが、デザート(お菓子)と言ったらジェラートが有名です。これでもかというほど町中にジェラート屋さんが立ち並び、観光客も含めてみんな食べ歩きをしています。
味の種類も10~20種類ほどあり、どれを食べても美味しいです。個人的なオススメはレモン味。さっぱりしていて甘いものが苦手な人でもとても美味しく味わえると思いますよ!

ピザの大きさ伝わりますか?

シーフードパスタ。絶品です。

ジェラートを食べながら観光です。
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注意が必要なもの編
続いて、現地で「注意を払っておく必要がある」と言えるものを紹介します。せっかくの旅行を台無しにしないためにもしっかりと知識を持っておきましょうね。。
①公共機関のストライキに注意しよう(重要度★★★★★)
ストライクじゃないです。ストライキです。「賃金をあげろー!あげるまでおれらは仕事しないからな」っていうやつです。
日本だと馴染みのないストライキですが、イタリアでは日常茶飯事です。特に多いのがローカルの地下鉄やバス。
正直僕も実際に行ってみるまでは「実際ストライキに遭遇することなんてないだろう」なんてタカをくくっていたのですが、ローマ訪問初日に見事遭遇。
ローマの地下鉄と市内バスが完全に動いてませんでした。初回のイタリア旅行で立派なストライキ経験(被害)者です。
ストライキによる一番の被害者は観光客なんですよね。当日のスケジュールに大きな影響がでますから。そして労働者もそれがよくわかっているんですよね。
当然観光客としては公共機関が動いていない国に行きたくないですよね?

イタリアは観光業が国の収入に与える影響も多いから、政府としては何とかやめさせたいでしょう。労働者としては賃金交渉をするにはストライキをがピッタリというわけですね。
イタリア語でストライキを「SCIOPERO(ショーペロ)」というらしい。なんか「ストライキしちゃった。テヘペロ☆」みたいな感じですが、現地で遭遇したらたまったじゃありません。
対策方法
さて、肝心の対策方法ですが以下の2つのSTEPを踏みましょう↓
STEP1「日本で事前にストライキ日を調べておく」
驚くことにイタリアのストライキは事前通知制です。つまり当日になって「突然今日ストライキするからよろしくな!HAHAHA」なんてこともありません。
大体1週間前から2週間前には分かるようなので、自身の行く予定の観光地がストライキ対象じゃないかチェックしておきましょう。
ちなみに事前情報を調べるにはH.I.S.の公式ブログで確認できます。
STEP2「代替案の確保」
チェックしたうえでストライキと重なってしまったらもう仕方がありません。その分の代替案を検討しましょう。
初日がストライキ日と重なってしまった場合
大きなスーツケースをホテルまで持っていく必要があると思います。歩いていけないのであればやはりタクシーの利用になるでしょう。
ただ、タクシーはぼったくり被害にあいやすいのも事実。
ぼったくりにあわない対策として、正規のタクシー乗り場からタクシーに乗り、乗っている最中メーターが動いているか確認していくことが重要です。

もし事前にストライキがわかったら、正規のタクシー乗り場の場所とタクシー料金の相場をきちんと調べておきましょう。
バックミラーの上にあるのが料金メーター。動いているかチェックしときましょう。
観光のメイン日と重なってしまった場合
要は「丸一日観光する」場合です。公共機関が使えないとなれば「徒歩」で移動しましょう。イタリアの主要都市は基本的に徒歩での観光が可能です。
2日以上時間があるならば、1日は徒歩圏内で行ける場所、もう1日はバスや電車を利用していく場所と別けるようにしておきましょう。
上記の2つのSTEPですが、そもそもの対策を打つための条件としてホテルの立地が非常に重要になってきます。
主要駅(ローマなら「テルミニ駅」、フィレンツェなら「サンタマリアノヴェッラ駅」)の周りに観光スポットが集まっている場合が多いので、駅から徒歩圏内のホテルならば、徒歩・タクシーでの対応も可能となります。
準備編でもお伝えしましたが、ホテルは駅から徒歩圏内で予約しましょう。
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②スリに注意しよう(重要度★★★★☆)
スリ対策の重要性は準備編でもお伝えしました。そこではスリ対策用財布の準備をお伝えしましたが、現地で重要なのは「警戒心」です。
「財布にチェーンついているし安心だな」「鞄の中に財布が入っているし安心だな」これらは絶対にダメです。
僕の知り合いで鞄の中に入っているにも関わらずスリにあった人がいます。その人は鞄の中に財布を入れているから安心していたらしいですが、気づいたらなくなっていたとのこと。
それだけ、相手はスリのプロ集団ということも頭に入れておきましょう。
とにかく人混みでは肌身離さず鞄や財布の位置を確認しておくこと。警戒心のアピールをするだけでターゲットになりにくくなりますからね。
③切符の打刻を忘れないようにしよう(重要度★★★★☆)
イタリアのローカル列車は切符を有効にするために機械に通して打刻が必要になります。これを忘れると、駅の係員が見回りに来た際に罰金をとられてしまいます。

「知らなかった」では済まされませんので、しっかりと打刻しましょうね。打刻機。差し込むだけで勝手に日付や時間が印字されます。
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④JCBの使える割合は7割。保険としてVISAかMASTERも持っておこう。(重要度★★★☆☆)
日本では現金主義の方が多いですが、さすがに海外旅行にもなると現金だけでは不安ですよね。ほとんどの方がクレカを持っていくと思います。
しかしそこでJCBのクレジットカードしか持っていない人のパターンだと不安点が出てきてしまいますね。
ハワイや韓国など日本人が多くいく国ならばJCBの使える割合も高いようですが、ヨーロッパでは使えない場所が多くあると聞いてます。
というわけで実際にJCBの使える割合を調べてきました。決済時に真っ先にJCBを出して使えた割合は66.6%(16件/24件)。
約7割です。逆に約3割はVISAかMASTERしか使えなかったわけですが、正直想像していたよりも使える場所が多かった印象です。
これなら現金とJCBカード1枚でもなんとかなるのかもしれませんが、やはりVISAかMASTERを1枚は持っておくのが無難かと思います。
ちなみに、そもそもの「クレジットカードを使える割合」ですが、世界中から観光客が集まるイタリアということもあって、ほぼ100%どこでもクレカで決済できると思っていました。
でもあったんですよね。現金しか使えないところが何カ所か。
正確には「〇〇ユーロ以上(大体10~20ユーロ以上)からじゃないとクレカ決済不可」といったパターンですが、やはり現金も一定額を持っておくことが必須だと思います。
※現金決済のみだったところ→滞在税、スーパーや屋台、観光スポットの入場料など。
まとめ
最後にもう一度確認しましょう。
より楽しむコツ編
- 店やホテルでは必ず挨拶をしよう→挨拶は「チャオ」ですよ
- 現地でスマホを使えるようにしとこう→現地で地図ナビに使いましょう
- 都市ごとの観光パスを使いこなそう→ストレスなく観光ができお土産にもなります
- オーディオガイドを借りよう・イヤホンを持っていこう→解説付きで美術館を回れます
- 有名な観光スポットは朝に行こう→混雑が嫌な人は時間をずらさないとね。
- 水は給水場かスーパーで手に入れよう→こういうところで節約しないとね。
- ピザ・パスタ・ワイン・ジェラートを食べつくそう→こういうところでお金使わないとね。笑
注意が必要なもの編
- 公共機関のストライキに注意しよう→遭遇しないのが一番ですが、、
- スリに注意しよう→油断大敵です
- 切符の打刻を忘れないようにしよう→抜き打ち検査にあっても大丈夫なようにしておきましょう
- JCBの使える割合は7割。保険としてVISAかMASTERも持っておこう→そもそもVISAかMASTER1枚でも大丈夫です笑
以上です。是非より楽しいイタリア旅行にしてください。
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