
皆さん、コッツウォルズって地名を聞いたことがありますか?
「そもそもどこの国?」という方も多いと思いますが、イギリスのオクスフォードシャー州にあり100個近い村で構成された地域のことを指します。
ここの見どころは何といっても特別自然保存地区にも指定されている”はちみつ色の“のどかな中世の街並み。
ロンドンから日帰りバスツアーを利用して主要4つの村(大きさ的には町と言ったほうが正しいかもので町とします)を観光して来ましたが、めちゃ癒されました。
素晴らしすぎるこのコッツウォルズを紹介させてください。
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コッツウォルズ基本情報
コッツウォルズとは「羊のたくさんいる丘」という意味で、昔は羊毛産業で栄えたそうです。
今は羊は全くいませんが、はちみつ色の美しい街並みを見に観光業で栄えています。冒頭で100個近く村があると書きましたが、観光地として有名なのは下記の5つでしょう。
- バーフォード
- バイブリー
- ボートン・オン・ザ・ウォーター
- ストウ・オン・ザ・ウォルド
- チッピング・カムデン
僕はタビナカの【英国で最も美しいスポットと話題沸騰中】コッツウォルズを1日で堪能する周遊プランに参加してチッピング・カムデン以外の町の観光をしました。
日本人による日本語ツアーだったので言語の心配もなかったですし、移動中にガイドさんが細かい豆知識などを教えてくれて2倍も3倍も楽しめました。
ちなみにそれぞれの町についたら待ち合わせ時間まで自由行動なので、行動が縛られる心配もありませんのでご安心ください。
行き方(バスツアー or レンタカー の選択)
コッツウォルズは中世の街並みが残る村としても有名です。そのため良くも悪くもインフラが整備されておらず、アクセスがとにかく悪いんですよね。
ロンドンから日帰りで行ける距離にあるものの、なんとコッツウォルズには電車が走っていません。
そのため主な行き方はバスツアーかレンタカーの2つしかありません。今回レンタカーで行こうか本当に悩みました。
メリットとしてはイギリスは海外では珍しく、日本と同じ右側車線、右ハンドルということもあって運転しやすいそうです。何よりも自分たちの都合に合わせて自由に観光が出来ますしね。
逆にデメリットとしては、イギリスのレンタカーはマニュアル車がほとんどということと駐車場が少なく駐車に苦労するらしいこと。
結局、バスツアーそのものは非常に良かったので正しい選択をしたと思っています。笑
バスツアーは嫌だ!レンタカーも嫌だ!電車で行きたい!という方向けに
一応電車とバスの乗り継ぎ(ロンドンのパディントン駅からモートン・イン・マーシュ駅まで電車、そしてそこからバスの乗り継ぎ)で行けないことはなさそうでしたが、肝心のバスが1時間に1~2本しか走っていません。
最低でも2,3個の町は周ると思うので、1泊する予定がなければやはりバスツアーかレンタカーで行くことをオススメします。
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コッツウォルズ旅行記
お待たせしました。それでははちみつ色の中世の街並みについて写真とともに時系列に沿って紹介していきたいと思います。
ちなみに今回のツアーでは以下の順番で4つの町を回りました。
「バーフォード」
↓
「バイブリー」
↓
「ボートン・オン・ザ・ウォーター」
↓
「ストウ・オン・ザ・ウォルド」
バーフォード
ロンドンのビクトリア駅で8時に集合してバスで揺られること2時間ほど。最初の町「バーフォード」に到着しました。
大通りに沿って町を散策
ここは小さい町で大通りの坂道(300m位でしょうか)に沿って店が立ち並びます。基本見るところはこれだけですが、非常に凝縮された町となっています。

坂の上のほうから撮った写真です。家がはちみつ色で綺麗ですね。

海外の標識ってなんか雰囲気あるんですよね。英語だからでしょうか。

相当古そうな車に乗っている人を見つけました。町にマッチしすぎで思わず写真を撮ってしまいました。

こんな細道もありました。

オシャレなチーズ屋さんです。
1890年創業のパン屋さん”ハフキンズ”でエコバッグを買おう
バーフォードは服や雑貨など色んなお店があるのでそれを見るのも楽しいのですが、絶対に行ったほうが良いのが、ハフキンズというお店。

ここは食事もできますが、何よりもお土産購入で立ち寄る人が多いです。
外観はこんな感じのお店。「HUFFKINS」の丸い看板とイギリス国旗のユニオンジャックが目印です。
ちなみにレストラン用の入り口とお土産コーナー用の入り口があり、坂の下の方の入り口がお土産コーナー用入り口です。

このエコバッグが(日本人の)女性から超人気。
ちなみにこの小さめのサイズのもので4.95ポンド(約730円)でした。物価の高いイギリスにしてはお手頃価格ですね。
ちなみにここで買いそびれても1番最後に立ち寄るストウ・オン・ザ・ウォルドにもハフキンズの支店があるので、そこでも買えますよ。
品ぞろえは全く変わらなかったので欲しい色が売り切れてしまったときなど支店で買いましょう。

他にもジャムやはちみつに加えて…

マグカップなんかも人気のようです。うーん可愛らしい。
<イングランドで最も美しい村>バイブリー
コッツウォルズに来た多くの人の最大の目的はここでしょう。この記事のトップ画像もここバイブリーでとった写真です。
ウィリアムモリスにイングランドで最も美しい村と言わしめたこの町を紹介します。
ラックアイルを歩く

この道は「RACK ISLE(ラックアイル)」という小道です。羊毛産業が栄えていたころは小川で羊毛を洗いながら、木の柵に干していたそうです。

小道の様子はこんな感じ。この小道だけの写真を撮っていなかったので人が写ってしまってますが。笑
憧れたアーリントンロウ

歩くこと5分ほどでしょうか。ラックアイルが終わって少し開けたとこにでるとそこに待っていたのは、、この美しい家々です。

これこれ。この風景が見たくてコッツウォルズに来たのです。
この一帯の家々は「ARLINGTON ROW(アーリントンロウ)」と呼ばれ、今でも人が住んでいるそうです。なので家の中は撮らないように注意しましょうね。

玄関だけパシャリ。扉まで映画に出てきそうな雰囲気があります。
コルン川に沿って歩く

アーリントンロウを見終えると、コルン川に沿って歩いてみましょう。
はちみつ色の家と川がマッチしますね。

白鳥の子供がいました。体は親鳥と変わらないくらい大きいですが、ひな鳥は毛の色が茶色なんだそうですよ。

こんなのどかな風景も。癒されますねぇ。
スワンホテルとマスの養殖場

バイブリーはとても小さな町ですが、他にも見どころがあります。ここはスワンホテルという格式のあるホテルだそうです。コッツウォルズの若者はこのホテルで式を挙げるのが夢なんだとか。
1泊する予定がある人はここに泊まってみてはいかがでしょうか。

バイブリーにはイギリスで最も古いマスの養殖場があります。ただ僕は時間がなかったのと有料だったので中は見学しておりません。
<コッツウォルズのベニス>ボートン・オン・ザ・ウォーター
続いてやってきたのがボートン・オン・ザ・ウォーターという町。
町を横断するように川が流れ、多くの橋がかかっていることからも「コッツウォルズのベニス(ベネチア)」なんて言われています。
ここは今回行った4つの町の中でも最も大きな町で、飲食店も多くあります。そのためツアー参加の場合、ここでランチタイムも含めた自由時間をくれると思います。
「BAKERY ON THE WATER」でランチ。クリームティーを味わおう
ボートン・オン・ザ・ウォーターには沢山ランチをするところがあるので目移りしますが、僕らは事前に調べてここに行くことにしていました。

シンプルな外観。家に埋め込まれたみたいですね。笑
ベーカリーという名前から想像がつく通り、パン屋さんになるのですが、是非ここではクリームティーを味わってください。
「クリームティーって何?」という方。こちら↓↓を読んでください。
クリーム・ティー(Cream Tea)は、英国等の喫茶習慣、アフタヌーン・ティーの一種。基本は紅茶とスコーンのセットで、クロテッドクリームとジャムが添えられる。引用元:クリームティー – Wikipedia
つまり、紅茶+スコーンですね。この2つは日本にもありますが、違う点は
- 紅茶はミルクをたっぷり入れて飲む
- スコーンにはジャムのほかにクロテッドクリームを塗る
ですかね。
ちなみにクロテッドクリームとはイギリスの伝統的なクリームのことで、個人的にはバターとレアチーズを足して2で割ったような印象でした。これがスコーンにめちゃくちゃ合うんですよね。

これがスコーン。しっとりしていて驚くほど美味しい。そしてクロテッドクリームを付けて食べるとさらに美味しい。

スコーンだけじゃ物足りないですが、こんなハンバーガーもあるのでご安心下さい。
そして紅茶の量が尋常じゃないほど出てきます。これ一人分で頼んだのですが、ポットで来ましたからね。4~5杯分はありました。

こんなテラスで食べられる点もグッド。
町の散策

これが町を横切る川ですね。写真にはいませんが子供が川ではしゃいでいてとても賑やかです。

こんな風に至る所に橋が架かっています。

皆さん川の傍の芝生でのんびりしています。

看板と橋と川と。
他にも観光ポイントとしてボートン・オン・ザ・ウォーターの街をそのままそっくり9分の1のサイズにした模型を見れる「モデルビレッジ」や
クラシックカーが楽しめる「モーターミュージアム」などがありますが(※どちらも有料)町そのものが観光地なので、散策したほうがよっぽど楽しめると思いますよ。
というわけで僕は行っていません。笑
ストウ・オン・ザ・ウォルド
最後にやってきたのが「ストウ・オン・ザ・ウォルド」。
ここもボートン・オン・ザ・ウォーター並みに大きい町なのですが、昔市場もあったことからもいわゆる町らしい町です。

写真だとちょっと分かりにくいのですが、このあたりが広場になっており市場になっていたんだとか。

とにかく広場は車でいっぱいです。
ホビットのモデルになった扉

聖エドワード教会の裏にあるこの扉。幻想的な感じがしますね。
イングランドで最も古いホテルの「PORCH HOUSE(ポーチハウス)」

最も古いホテルとしてしっかり認定されているようです。
アンティークショップが立ち並ぶ

アンティークも有名なようですね。
まとめ
写真をご覧いただいて分かるかと思いますが、まさに中世の面影が残る写真以上に美しい街並みでした。
4つ町を順位付けするとしたら
バイブリー >> ボートン・オン・ザ・ウォーター >ストウ・オン・ザ・ウォルド ≧ バーフォード
こんな感じですかね。やっぱりバイブリーは一味も二味も違う美しさでした。
ロンドンからは片道2時間はかかるので行くとすれば1日がかりになるのがややネックですが、それをひっくるめても行く価値があると思います。
今回はここまで。お読みいただきありがとうございました。