
ロンドンに旅行したら絶対に行きたかったのが、この「大英博物館」です。
イギリスと言えばかつては世界中に植民地を持ち、その植民地から古今東西あらゆるものをここに持ってきて展示しております。
こんな背景から「略奪品の博物館」なんて言われています。
いわゆる略奪品は元の国に返すべきだとは思いますが、観光客の立場としては世界中の貴重な文化財が一度に観覧できるのもまた事実。
ということで ”大英博物館” 名前からしてカッコいいこの建物をじっくり観光してきました。
スポンサーリンク
行き方
公式サイトによると以下の地下鉄の駅から歩いて行けるようですね。ロンドンの観光地は東京23区並みに電車の駅が至るところにあるので非常に便利です。
最寄りの地下鉄駅名(駅からの距離)
・Tottenham Court Road (500m)
・Holborn (500m)
・Russell Square (800m)
・Goodge Street (800m)
ちなみに僕はホテルから歩いていきました(ホテルはキングスクロス駅徒歩5分の位置)
ユーロスターも通っているキングスクロス駅から徒歩で20分で行けますので散策を兼ねて歩くのも楽しいですよ。
ロンドン市内を歩くなんて一生で一回かもしれないですからね。
入場とオーディオガイドレンタル

iPhoneのパノラマ機能でとるとこんな感じ。荘厳な感じが出てますね。
到着したのは10時過ぎ。入場できるのが10時からだったので到着した時は空いていました。
ちなみに入場料は無料。しかし寄付は可能(というか入り口では積極的に求められる)です。

入場したらこんな感じのオープンスペースに出ます。てっきりこの柱の階段を登るのかと思っていたら全然別の場所から入りました。笑

毎度のことながらオーディオガイドのレンタルは必須です。
これがあるかないかで楽しみ方が全く違いますからね。レンタル料は7ポンド(約1,000円)です。
ちなみにレンタルするときに「Student?」って言われたときは焦りました。そんなに若々しく見えましたかね。笑
学生の方は国際学生証を提示できれば割引があるようですよ。
スポンサーリンク
いよいよ見学スタート

オーディオガイドを借りたすぐ先の所にこんなこじんまりした入り口があったのでここから見学スタートしました。

至る所にフロアマップがあります。明確な順路がないため、これを参考にしながら自分の目的の展示物がどこにあるのか確認しましょう。
なお、フロアマップを紙でもらえないため写メっておくといいですよ。
※これから僕が紹介する見どころスポットは、自分が回った順番で有名どころを紹介しております。
まずは1階から↓↓
フロア4:ロゼッタストーン

いきなり目の前に飛び込んできたのは「ロゼッタストーン」。正直言うと大英博物館にある展示物のうち唯一知っていた展示物です。
学校の教科書でナポレオンがエジプト遠征で発見したというのを習ってから、生きてるうちに一度は見たいと思っていたので、、嬉しい。

ロゼッタストーンは同じ内容を3つの言語で3段に別けて刻まれています。
上から「ヒエログリフ」「デモティック」「古代ギリシャ文字」となっていて、古代ギリシャ文字はすでに解読できたので、これを元に「ヒエログリフ」と「デモティック」が解読できるようになったんだとか。
うーん”ロマン”ですよねぇ。
フロア4:ラムセス2世像

全然内容を覚えていないです。手元のメモに残っていたのは運搬が大変だったらしいこと。そりゃそうだよな。。
フロア4:お座りする猫の像(アンダーソンの猫)

国王が持っていた像らしいです。
フロア10a:ライオン狩りのレリーフ


ここは凄かった。紀元前のアッシリア(中東)で当時は全ての災いの元であったライオンを殺すことで力を誇示したそうです。
ライオン狩りは闘技場で行われて殺すことができるのは王の特権だったらしいですよ。
フロア23:うずくまるアフロディテの像

古代ローマで作られたギリシャ彫刻のレリーフ。
侵入者から自分の体を隠す女性。美しい神と官能的な体を表現した作品です。
フロア18:イリッソスの彫刻


パルテノン神殿彫刻の一つ。布を背後から見ると水の流れのようになっているのが特徴らしいです。

平日ということもあり、ここではデッサンをしている学生が大勢いました。
大英博物館の彫刻をモデルにするとか、、贅沢すぎますね。個人的に美術は大の苦手科目でしたが。笑
フロア1:2つの英国製ハンドアックス

火打石でつくられ、ロンドンとサフォックスという集落で発掘された古代のナイフです。動物を屠畜するのに使ったと考えられているようです。
フロア2a:イバラの冠のトゲの聖物箱

オーディオガイド曰く、「大英博物館で最も貴重な遺物」。全体が金で作られ、真珠やルビーがある豪華な物です。

こんな感じで展示物が並べられております。至る所に小休憩用のベンチがあるのでご年配の方も安心して観光することが出来ます。
スポンサーリンク
フロア27:ヤシュチランの石造彫刻

マヤ文明の遺作で「マヤ文字」という複雑な象形文字が使われているのが特徴だそうです。
フロア27:双頭のヘビのモザイク

アステカ族の遺物でモザイクがかったトルコ石で出来ており、白い牙は貝殻で作られています。
フロア24:モアイ(ホア・ハカナナイア)

これは有名ですね。太平洋のイースター島(チリの沖合)のモアイです。
祖先を祭ったり、鳥人を表したものだったり色々と意味があるそうです。
元々は赤と白で塗られてたが剥がれ落ちてこの色になったそうですが、赤と白色のモアイも見てみたいですね。笑
ここまでが1階↑↑
ここから2階↓↓
フロア33:菩薩タラ

人々に悟りを得させるために作られたものです。作られた当時(8世紀頃)のスリランカではタラ菩薩が人気だったそうです。
ここまでが2階↑↑
ここから4階↓↓
フロア63:カテべのミイラ

このフロア全体がミイラにまつわるフロアですが、ロゼッタストーンに次ぐ人気スポットでした。このミイラは女性で指輪がはめられてました。
フロア62:フネフェルの死者の書

古代エジプトでは死後の世界が信じられていて、この所では白い服を着た人(王様だったかな)が楽園に行けるかどうかの審議にかけられているところです。
ミイラコーナーは他にも色々ありました。

ミイラと言えば棺ですね!

色んな装飾品が飾られております。
フロア70:ポートランドの壺

これ陶器かと思いきやガラスで出来ているそうです。西暦25年ごろに古代ローマで作られたそうですよ。
フロア68:古いスペイン銀貨

フロア39:ガリオン船時計

これは金色で一際目立っていました。名前の通りで実は時計です。細かいギミックが多くオルガンが内蔵されているそうですよ。音色聞いてみたい。。

これが時計!


このフロアには古今東西の様々な種類の時計がありました。
時計が好きな人は必見のポイントです。以上で見学終了です。
見どころTOP5
今回紹介したのは、これでも「ごく一部」です。
じっくり回って見ようと思ったら、おそらく丸一日かかっても見切れるかどうかという展示数でした(僕は2.5時間ほどかけて見学しました)。
そんな中で予備知識がほぼ皆無の素人にとっても楽しめた展示物TOP5を紹介します。
5位 モアイ
知名度の高さからも単純に「知っていた」ので、これが本物のモアイ像かと思えた展示品です。イースター島に行く手間も省けますしね笑
4位 ガリオン船時計
元々は全く知らなかったのですが、豪華さと時計がついているという意外さで目で楽しむには持ってこいの展示物でした。
3位 ミイラ
ミイラは古代エジプトの歴史を感じるには持ってこいですね。
なんで昔の人はミイラという形で残ったのか、豪華な飾りつけの意味は、などなどそういった解説を聞きながら見るとより古代エジプトを肌で感じることが出来ました。
2位 ライオン狩りのレリーフ
こちらもガリオン船時計と同じで全然知らなかったのですが、壁一面に飾られているレリーフは、後世の人に自らの栄光と勇気を伝えているという感じがして非常に迫力があります。
人は少なかったので、じっくりと鑑賞できますよ!
1位 ロゼッタストーン
大英博物館といえばやっぱりこれでしょう。
ヒエログリフを解読するのに貢献した「石板」。3段構成で3種類の文字を昔の人がどのように彫ったのかと想像するだけでも楽しいです。
いかがでしたでしょうか。古今東西の世界のあらゆる遺産を楽しめる大英博物館。ロンドンに訪れたら必見のポイントですね!
スポンサーリンク