
ロンドン旅行に行ったら多くの人がバッキンガム宮殿やウェストミンスター寺院、ロンドンアイなど市内の観光スポットを回りますよね。
一つ一つの観光名所が近いため、2~3日あればある程度じっくり観光できるでしょう。とはいえ流石に徒歩だけでは観光スポット間の移動は難しいです。
そんなときに利用するのが電車(主に地下鉄)です。ロンドンは地下鉄が網の目のように張り巡らされているので目的地の目の前まで電車移動が可能です。
さて、そんな地下鉄をお得に利用できるのが「Oyster Card(オイスターカード)」と呼ばれるプリペイドカードです。
イSuicaやPASMOをイメージすると分かりやすいですが、 Suicaだと数円程度お得になるのに対して、オイスターカードは切符よりも半額になることもあるほど運賃に差が出てきます。
そんな必須のオイスターカードについて細かく解説していきます。
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オイスターカードの料金について
切符よりも半額で地下鉄を利用できる
地下鉄に乗るにはこのオイスターカードにチャージして使うか、都度切符を購入して乗るかの2択になります。
これは日本と同じですね。ただ、日本との違いはその金額差です。
なんとロンドンの電車の初乗りは4.9ポンド(約720円)です。一駅でこの値段ですよ。流石に高すぎます。
対してオイスターカードの場合は初乗り2.4ポンド(約350円)と半額以下の値段です(これでも高いですね。笑)
初乗りを例に出しましたが、基本的には全て半額で済むと思っていてください。下記が料金表になります。
区間 | オイスターカード | 切符 | ||
オフピーク時間 | ピーク時間 |
プライスキャップ |
||
ゾーン 1 | 2.4 | 2.4 | 6.8 | 4.9 |
ゾーン 1–2 | 2.4 | 2.9 | 6.8 | 4.9 |
ゾーン 1–3 | 2.8 | 3.3 | 8 | 4.9 |
ゾーン 1–4 | 2.8 | 3.9 | 9.8 | 5.9 |
ゾーン 1–5 | 3.1 | 4.7 | 11.6 | 5.9 |
ゾーン 1–6 | 3.1 | 5.1 | 12.5 | 6 |
※単位は全てポンド
ちなみにロンドンの電車網は6つのゾーンに区分けされています。
ゾーン1は東はロンドンブリッジまで、西はケンジントン宮殿までと幅広く、有名な観光スポットは殆どゾーン1に入っていると思っていていいでしょう。
利用料金(ピーク、オフピーク、プライスキャップ)について
さて上記の料金表を見るとピーク? オフピーク? プライスキャップ? 何じゃそれ?と思いましたよね。
僕も初めて見たときは思いました。一つ一つ説明しますね。
ピーク価格とオフピーク価格
ロンドンの地下鉄には時間帯によって二つの価格設計をします。
- ピーク価格:月曜日~金曜日まで06:30~09:30と16:00~19:00
- オフピーク価格:その他の時間帯(土日祝を含む)
まあ時間帯を見れば想像つくかと思うのですが、通勤で混雑する時間帯がピーク価格というわけですね。
プライスキャップ価格
ロンドンの地下鉄は嬉しいことに1日当たりの上限金額を設けています。それをプライスキャップ価格と言います。
上限金額まで行けばそれ以降は何回乗っても無料というわけですね。
概ね初乗り金額の3~4回分の値段に設計されているため、1日で何カ所も観光スポットを回れば、さらにお得というわけですね。
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デポジット価格と払い戻しルール
オイスターカードを購入する際にデポジットとして5ポンド必要です。
デポジットなので、もちろん払い戻しが可能ですが注意点として購入から48時間以上経過していることが条件になります。
そのためロンドン滞在が2日以内の方は払い戻しが出来ないことを頭に入れておきましょう。
ただし、ヒースロー空港は「ゾーン6」のため、ヒースロー空港からロンドン主要駅(ゾーン1)までの移動で切符よりも2.9ポンド、往復で5.8ポンドお得です。
つまり、空港までの移動がある場合は払い戻しが出来なくても、オイスターカードを購入してもお得になりますよ。
繰り越し精算機はない
驚くことに日本ではお馴染みの繰り越し精算機というものが存在しません。
では、チャージ金額が運賃以下の金額よりも少なかった場合、どうなるのかと言いますと普通に改札を通れてしまいます。笑
その差額分がマイナス金額として、オイスターカード上に記録されているので直ぐに駅の券売機でチャージしましょう。
マイナス金額のままさらに電車に乗車してしまうと、次は改札を出られず、多額の罰金を取られるらしいので注意が必要です。

改札の表示で「m£2.80」と書かれているmはマイナスの略でしょう。

券売機にかざすとこのようにマイナスの価格で表記されるので、改札の金額を見逃して心配な場合は確認しておきましょう。
バスでも利用可能
オイスターカードはバスでも利用可能です。本当に日本のSuicaなどと一緒ですね。
1回あたり1.5ポンドで、プライスキャップ価格は4.5ポンドのため、バスのみで3回乗るとそれ以上は値段は発生しません。
しかも1時間以内は乗り換えし放題という利用者のことを考えつくされた価格設計ですね。
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オイスターカードの購入方法と払い戻し方法
購入方法
オイスターカードは券売機で購入できます。
購入方法を紹介しようと思ったのですが、普通に日本語対応しているんですよね。なので、言語を設定を日本語に替える方法だけ紹介します。

ここはヒースロー空港のピカデリー線(だったかな?)の改札前券売機です。皆さんスーツケースを持ちながら買っています。笑

画像の赤枠で囲った所が言語設定に関してです。
日本語に替えればあとは下記の通りに遷移してください(というか実際の画面に従えば簡単です)。
- 「新規カードを購入する」ボタンを押す
- 「購入枚数」を選択(僕は彼女と一緒だったので2枚購入しました)
- 「チャージ金額」を選択します(5ポンド単位)。はじめは10ポンドほどで良いでしょう。細かくチャージできますしね。
- 最終的な金額を確認して、現金もしくはカードで購入
という流れです。

券売機の上部に選択できる支払い方法が「Bank Cards(クレジットカード)」「Notes(紙幣)」「Coins(コイン)」の3種類で表記されています。
カードとコインはほぼ全ての券売機で利用可能ですが、紙幣対応しているものは少ないので注意が必要です。
払い戻し方法
では払い戻し方法について紹介します。大きく分けて下記の二つです。
- 払い戻し対応券売機で払い戻す(ただしチャージ残高が10ポンド以下の場合のみ)
- 払い戻し対応窓口で払い戻してもらう
僕らは、ロンドン旅行の後にパリに行く予定があったためユーロスターに乗る直前にキングスクロス・セントパンクラス駅で払い戻しをしました。
※セントパンクラス駅側にユーロスター発着プラットフォームがあるため、セントパンクラス駅で払い戻しをしました。

この旅行者インフォメーションセンターで払い戻ししてもらいました。
・夏日程(日曜日~水曜日 → 8:30~18:00/ 木曜日~土曜日 → 8:30~18:30 )
・冬日程 (全曜日 → 9:00~17:00 )
※夏日程と冬日程の具体的な日にちが書かれていなかったのですが、おそらくサマータイムの該当日(おおよそ3月末~10月末)が夏日程を、それ以外を冬日程としているものと推測されます。
【参考】公式サイト
ちなみに払い戻すのに、そんな難しい英語は必要なくオイスターカードを持ちながら「Refund Please(リーファンド プリーズ)」で十分伝わります。
※2019/10/14追記

コメント頂いたのでインフォメーションセンターの位置(赤枠)を追記します。1年前の記憶なので万が一間違っていたら申し訳ありません。参考程度にしてください。
【番外編】ロンドンの地下鉄の様子
ロンドンの地下鉄の様子をお伝えします。

入り口にでかでかと駅名が書かれていて分かりやすいです。

エスカレーターがとにかく長い。そして看板の数がとにかく多い!でもなんか、、おしゃれですよね?

ロンドンの地下鉄は1863年創業で世界最古の地下鉄です。そのせいか分かりませんが、熱気がこもっていて、外より暑いです。しかもなんか空気も汚い気が、、

これはヒースロー空港からキングスクロス駅に向かう時に乗ったピカデリー線。めっちゃ狭いです。。

ホームごとに停車予定の駅名も記載されているためどのプラットホームに行けばいいのか分かりやすくなっております。

どの改札からでれば何があるのか書かれている案内板もあり、迷うことなく進むことが出来ました。
まとめ
最後は少し番外編が入ってしまいましたが、オイスターカードの特徴についてまとめます。
- 切符よりも半額程度の金額で非常にお得
- 通勤時間帯はピーク価格で少し値段が高い
- 1日当たりの上限価格(プライスキャップ価格)が決められているため3~4回以上乗るとそれ以降は無料
- 購入から48時間以内は払い戻しができないので注意
いかがでしたでしょうか。オイスターカードを利用してロンドン観光をより効率よく楽しんで下さいね。
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