海外旅行の保険はクレジットカード付帯保険を利用するのがオススメ。損保会社の有料保険と比較して解説

f:id:enushi1993:20190224181756p:plainあなたは海外旅行に行くときの「保険」をどのように準備していますか?

 

「ツアー会社からオススメされるもの」や「自分でネット手配しているもの」などなどいくつかありますが、いずれにしても「有料のものにしているよ!」という方が結構多いのではないでしょうか。

 

でもそれ、すっごくもったいない。世の中には無料の海外旅行保険があるのだから。タイトルにある通りクレジットカードに付帯する保険ですね。

 

「えー、クレジットカードにおまけでついてくる保険なんて不安だよ」って思わないでくださいね。しっかりと知識と種類を間違わなければ下手に有料保険を払うよりも保険の質ですら上回っている場合もあるのでね。

 

なお海外旅行保険の種類や項目については下記の記事で紹介しています。まだ基本的なことが理解できていない場合はこちらからお読みください↓↓

ではでは紹介していきます。

 

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クレジットカードに付帯する旅行保険とは

「そもそもクレジットカードの付帯保険ってなに? 保険ってことはクレジットカード会社に依頼して契約を結べばいいの?」という方もいるでしょう。

 

クレジットカード付帯保険とは、カード発行会社が保険契約者となり、カード利用者が被保険者とする保険契約のことを指します。

 

つまり面倒くさい保険の契約をする必要がないのに補償内容だけ受けられる、利用者にとっては嬉しいサービスです。

なお注意事項として以下の項目があります

  • カード発行の翌日以降に日本発の旅行が対象
  • 日本居住者であること
  • 補償期間は1旅行につき最長3ヵ月

この辺の条件は損保会社の有料保険も変わらない条件のためあまりに気にしなくてもいいでしょう。

 

クレジットカードの海外旅行保険には「自動付帯」と「利用付帯」が存在する

「保険の契約なしで補償だけ受けられるなんて得じゃーん」と思った方もいるでしょう。

その通りですが、一点注意が必要です。実はクレジットカードに付帯する保険には、「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。

  • 自動付帯:名前の通りカードを持っているだけで補償が受けられる状態
  • 利用付帯:「ツアー代金」「空港までの交通費」「現地での交通費」のどれかを対象のクレジットカード払いで支払う必要あり

 これはカードによって異なりますのでお手持ちのカードが自動付帯か利用付帯かの条件を必ず確認して起きましょう。

 

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国内旅行と海外旅行で補償内容が異なる

実はクレジットカードは海外旅行だけでなく、国内旅行保険の補償も受けられるカードがあります。これはお得ですよね。

 

ただし国内旅行は海外旅行保険に比べて補償項目や補償金額が少なかったり、条件が厳しいのが一般的です。比較表を作成しましたのでご覧ください↓↓

  海外旅行 国内旅行
死亡保険
後遺障害保険
傷害・疫病保険 ×
救援者費用 ×
個人賠償責任 ×
携行品損害 ×
航空機遅延費用 ×
航空機寄託手荷物遅延等費用 ×
入院費・手術費 〇※1
通院費 ×

※1 傷害・疫病保険に含んでいます

【注意】あくまで一般的な比較ですのでカードの種類によっては対象ではないものを含んでいるのでご了承ください

 

いかがでしょうか。国内旅行保険は特に需要の多い携行品損害や航空機遅延保険など含んでおりません。また死亡保険や後遺障害保険については付帯する場合が多いのですが、入院費・手術費・通院費の補償を含んでいるカードは少ないです。

 

まあ国内の場合は普段利用している保険がそのまま使えるので、クレジットカード保険はあくまでもおまけ程度に抑えておきましょう。そのため本記事ではあくまでも「海外旅行保険」をメインに解説していきます。

 

カードの種類によって補償内容は異なる

当たり前といえば当たり前ですが、カードによって補償内容は異なります。比較的利用者が多いと予想される「楽天カード」と「三井住友クラシックカード」を比較してみましょう↓↓

  楽天カード 三井住友クラシックカード
年会費 無料 1,250円
(リボ登録で無料)
利用条件 利用付帯 利用付帯
死亡保険 〇(最高2,000万円) 〇(最高2,000万円)
後遺障害保険
傷害・疫病保険 〇(200万円) 〇(50万円)
救援者費用 〇(200万円) ×
個人賠償責任 〇(2,000万円) 〇(2,000万円)
携行品損害 〇(20万円)
自己負担3,000円
〇(15万円)
自己負担3,000円
航空機遅延費用 × ×
航空機寄託手荷物遅延等費用 × ×

楽天カードが救援者費用まで補償対象とするのに対して三井住友クラシックカードは対象外となっており、補償金額も異なりますね。このように補償内容がカードによっても異なるわけです。

 

なお上記の補償項目の意味が分からない方はまず下記の記事をお読みください↓↓

 

一般(平)カードに比べてゴールド(プラチナ・ブラック)カードのほうが補償内容が良い

こちらも当たり前かもしれませんが、一般(平)カードに比べてゴールド(プラチナ・ブラック)カードのほうが補償の内容が良いです。細かくいうと一般<ゴールド<プラチナ<ブラックとなりますが、ブラックに近づくほど年会費も高いです。

 

これも楽天カードで比較してみました。一般カードとゴールドカード相当に値する楽天プレミアムカードで比較しております↓↓

  楽天カード 楽天プレミアムカード
年会費 無料 10,000円
利用条件 利用付帯 自動付帯(一部利用付帯で増額)
死亡保険 〇(最高2,000万円) 〇(自動付帯4,000万円、利用付帯1,000万円)
後遺障害保険
傷害・疫病保険 〇(200万円) 〇(300万円)
救援者費用 〇(200万円) 〇(200万円)
個人賠償責任 〇(2,000万円) 〇(3,000万円)
携行品損害 〇(20万円)
自己負担3,000円
〇(自動付帯30万円、利用付帯20万円)
自己負担3,000円
航空機遅延費用 × ×
航空機寄託手荷物遅延等費用 × ×

いかがでしょうか。楽天プレミアムカードのほうが利用条件が「自動付帯」になっていたり、補償金額が上がっていますよね。

 

ただし「航空機遅延」「航空機寄託手荷物遅延等費用」は変わらず補償対象外です。この2つに関しては中々対象にしてくれるカードが少なく、逆に補償対象の場合は海外旅行保険に強いカードと胸を張って言えるでしょう。

 

繰り返しになりますが、どの種類のカードでも基本的には同様にカードランクが上がるほど補償内容が手厚くなるのでゴールドカード以上をお持ちの方は一度調べてみてもいいかもしれませんね。

 

ちなみに楽天プレミアムカードの最もお得なポイントはこの海外旅行保険ではなく、プライオリティパスという空港のラウンジに無制限に入れるカードが付帯してくることです。興味のある方は下記をお読みください↓↓

 

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年会費が無料の補償内容が手厚いおすすめクレジットカード3選!

クレジットカードに付帯する海外旅行保険は確かにお得です。

とはいえ、そのために年会費がかかるものを選ぶのであれば素直に損保会社が発行する海外旅行保険に加入したほうがいいでしょう。

 

しかし年会費無料のカードでは海外旅行保険が付帯していないか、付帯していたとしても僅かな補償が内容であることがほとんどです。

そのため需要が高い「傷害・疫病保険」と「携行品損害」の2つの補償内容が手厚い年会費無料カード(一つは25歳以下であることが条件)3つご紹介します↓↓

  エポスカード 楽天カード セゾンブルーアメックス 必要な補償金額(目安)
年会費 無料 無料 3,000円(25歳以下は無料)
利用条件 自動付帯 利用付帯 自動付帯
死亡保険 〇(最高500万円) 〇(最高2,000万円) 〇(3,000万円) (1億円)※1
後遺障害保険
傷害・疫病保険 〇(傷害:200万円、疫病:270万円) 〇(200万円) 〇(300万円) 最低300万円、理想500万円
救援者費用 〇(100万円) 〇(200万円) 〇(200万円) 100万円
個人賠償責任 〇(2,000万円) 〇(2,000万円) 〇(3,000万円) 2,000万円
携行品損害 〇(20万円)
自己負担3,000円
〇(20万円)
自己負担3,000円
〇(30万円)
自己負担3,000円
30万円(一つあたり10万円)
航空機遅延費用 × × × 2万円
航空機寄託手荷物遅延等費用 × × × 10万円

※1 死亡や後遺障害については極めて利用可能性が低いことと、普段加入している保険で賄えるため括弧の表記としています

この3種類を選んでおけば、年会費無料のカードとしては文句なしの厚遇と言っていいでしょう。あえてデメリットを上げるならば

  • エポスカードは死亡・後遺障害保険が手薄なこと
  • 楽天カードは自動付帯ではなく利用付帯であること
  • セゾンブルーアメックスは26歳以上は年会費3,000円かかること

ことでしょうか。とはいえどれも大した問題ではないのです。

なぜならばクレジットカードの補償金額は合算が可能なのです(ただし死亡補償と後遺障害補償は除く)。

傷害保険を例にとると(エポス200万円+楽天200万円+セゾンブルー300万円=700万円)にもなるわけですね。

 

ちなみにこの3つのカードの特徴を簡単に紹介しますね↓↓

エポスカード

メリット↓↓

  • OIOIで年4回ある「マルコとマルオの7日間」というセールではエポスカードで買うことで10%割引になる。
  • 年間50万円使えば年会費無料のゴールドカードの招待が来る

デメリット↓↓

  • ポイント還元率は0.5%しかなく楽天カードなどの1%還元率のカードに比べると少なめ
  • 家族カードがないので夫婦で持ちたければそれぞれ

楽天カード

メリット↓↓

  • ポイント還元率が1%と高い(楽天市場だと3%)
  • ポイントの使い道が豊富(楽天市場で使えるので何でも購入可能)

デメリット↓↓

  • ETCは無料じゃない(年会費500円)
  • 突然の利用停止が起きることも(僕も新入社員の時に何の前触れもなく利用停止になった経験あります。。)

セゾンブルーアメックス

メリット↓↓

  • セゾンカード系のサービスが受けられる(西友が月に2回5%OFF、永久不滅ポイントなど)

デメリット

  • ポイント還元率は0.5%しかなく楽天カードなどの1%還元率のカードに比べると少なめ

…とこんな感じです。参考までに。

 

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クレジットカード保険と損保会社発行の保険と比較

さてここまでクレジットカードの海外旅行保険を紹介しましたが損保会社発行の有料保険と比べてみるとどうなのでしょうか。

 

損保会社の条件:「ハワイに6日間・個人・ネット申し込み行った場合で試算」

  エポス+楽天+セゾンブルー 損保ジャパン日本興亜
(プラン名「PB」)
料金 無料(26歳以上は3,000円) 2,890円
傷害死亡保険 〇(2,000万円) 〇(2,000万円)
障害保険
疫病死亡保険 × 〇(2,000万円)
傷害・疫病保険 〇(傷害:700万円、疫病:770万円) 〇(2,000万円)
救援者費用 〇(500万円) 〇(2,000万円)
個人賠償責任 〇(7,000万円) 〇(1億円)
携行品損害 〇(70万円)
自己負担9,000円
〇(30万円)
自己負担3,000円
航空機遅延費用 × 〇(2万円)
※ただし料金が60円増額
航空機寄託手荷物遅延等費用 × 〇(10万円)

流石にほとんどの項目で損保会社のほうが補償が手厚いですね。

また、ほかにもクレジットカードの保険の場合、疫病による死亡は対象外であることや航空機遅延関連の補償で見ても損保会社のほうが上回っています。

 

とはいえクレジットカードの保険で十分な補償内容になっています。どうしても疫病死亡補償と航空機遅延に関する補償を受けたい場合は損保会社発行の有料保険も有りと言えるでしょう。

 

まとめ

いかがでしょうか。クレジットカードに付帯する無料保険のメリットをご理解いただけたでしょうか。最後にまとめます。

  • クレジットカードの保険には「自動付帯」と「利用付帯」が存在するので確認必須
  • 国内旅行と海外旅行で補償内容が異なる。海外旅行のほうが手厚い
  • 一般カードよりもゴールドカードのほうが補償が手厚い
  • 年会費無料のカードで補償が手厚いのは「エポス・楽天・セゾンブルー」の3つ
  • 疫病死亡と航空機遅延補償が欲しければ有料の保険もあり

です。今回はここまで。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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