
ビーチリゾート地として有名なセブ島。
僕も大好きで直近3年間で3回行っているのですが、物価も安く、時差もなく(1時間)、しかも直行便で行けるリゾート地は実はあんまりないのです。
他に思いつくのはバリ島/コタキナバル(マレーシア)/パタヤ(タイ)/ダナン(ベトナム)くらいですかね。
お金を出すか、乗り継ぎ便で良ければ選択肢もっと増えますが。。※ハワイとかグアムとかニューカレドニアとか。。
さて、そんなセブ島に直行便で就航している航空会社は以下の2社。
※ANAはフィリピン航空と共同運航便(コードシェア便)もあるので、表記がANAの場合はありますが、運航会社は結局フィリピン航空です。
- フィリピン航空(フルサービスキャリア)
- セブパシフィック航空(LCC)
実際に今年の3月(フィリピン航空)と5月(セブパシフィック航空)に両方利用した僕が、サービス・料金などの観点から比較・解説します。搭乗記はこちらから↓
ちなみに2017年にバニラエアを利用した時の様子はこちらから↓
では解説していきます。
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2社の基本情報
まずはフィリピン航空とセブパシフィック航空の基本情報は以下の通り↓
キャリア種類 | 預け入れ手荷物 | 機内食 | 座席 指定 |
マイル 付与 |
セブまで直行便がある空港 | |
フィリピン |
フルサービス キャリア |
無料 | 有料 | 無料 | 可能 ※1 |
・成田(2便/日) ・関西(1便/日) ・中部(1便/日) |
セブパシフィック航空 | LCC (ローコスト キャリア) |
有料 | 有料 | 有料 | 不可能 | ・成田(1便/日) |
※1 ANAマイルとして貯められます
こうして見ると色々違いがありますね。
一番大きな違いがフィリピン航空はANAやJAL等と同じフルサービスキャリアであるのに対して、セブパシフィック航空はバニラエアやピーチ等と同じLCCであること。
LCCはサービス(荷物・機内食・座席指定・マイルなど)を削ることで安価な価格を実現したチケットなので相対的にセブパシフィック航空の方が航空券は安いです。(時期と購入のタイミングにもよりますが、概ね1万円~1.5万円安いです。)
僕が実際にかかった費用は以下の通り↓
飛行機代 | 手荷物代 | 合計 | |
フィリピン航空 | ¥57,680 | – | ¥57,680 |
セブパシフィック航空 | ¥41,364 | ¥4,870 | ¥46,234 |
ちなみにこの表の価格は3月(フィリピン航空)と5月(セブパシフィック)のベストシーズン(乾季)の価格です。雨季(11月)ならもっと安いですよ↓

フィリピン航空でも4万円ちょっと。セブパシフィックに至っては3万円下回ってますからね。うーん安い。ちなみにスカイスキャナーを使って調べてます。
この差額以上の価値があると思えばフィリピン航空、ないと思えばセブパシフィック航空にしましょう。
ではここからはそのサービスの違いを細かく解説します。
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預け入れ手荷物
これ結構大事です。
なぜならLCCを利用する際に唯一、追加で費用が発生するためです。 機内食や座席指定は我慢できても 荷物はどうしても必要になりますからね。
預け入れ手荷物ルール | 料金(片道) | |
フィリピン航空 | 2つまで可能 ※1つあたり23kgまで(最大46kgまで) |
無料 |
セブパシフィック 航空 |
2つまで可能 ※2つ合わせて20kgまで (1つあたりの制限は無し) |
2,300円 ※2 |
※2 最安値のものを掲載。詳細はこちらの記事を参照
セブパシフィックの場合、最低でも往復で4,600円かかると覚えていましょう。
ちなみにセブパシフィックでも荷物を預けずに機内持ち込みできる量に絞れれば無料です。ただしその条件はかなり厳しめです。
セブパシフィックの機内持ち込みルール

・スーツケース:56cm x 36cm x 23cmで7kg未満
・ハンドバッグ:35cm x 20cm x 20cm
やはり厳しい条件です。7kgまでというのは勿論ですが特に厳しいのはスーツケースの大きさ規定について。クリアするのが難しい。
56cm×36cm×23cmの全条件をクリアするスーツケースってほとんどないと思います。
「機内持ち込み用」と書かれたスーツケースでも、この条件はクリア出来ない場合がほとんどです。
座席指定とシートピッチについて
続いて座席指定についてですね。セブパシフィックは事前予約をしたければ、どの席を選んでも完全有料です。
※当日の航空券発券時であれば無料ですが、同行者と隣に座れない可能性もあり
また席のグレードが3種類に分かれており、シートピッチ( 前の座席との間隔のこと)が広いほど高いです。
- プレミアムシート:一番前や非常席横席のこと。目の前に座席がないので足元広々。片道800ペソ(約1,680円)
- スタンダードプラスシート:先頭ではないが前の方の席かつ足元がやや広め(32インチくらい?)。片道500ペソ(約1,050円)
- スタンダードシート:その他の席のこと。片道(約590円)
ちなみにフィリピン航空のシートピッチは76cmです。セブパシフィックのシートピッチ(スタンダードシート選択時)は71cmなので5cmの差はありますが、正直どちらもかなり狭いです。
ANA等他のフルサービスキャリアだと路線にもよりますが、79cm~84cmくらいありますからね。
セブパシフィックはLCCなのでしょうがないですが、フィリピン航空はフルサービスキャリアなのにちょっと残念。。実際のシートピッチの様子は以下の写真の通り


こう見ると、フィリピン航空の方が少し余裕がありますね。
基本的にセブまでは片道約4.5~5.5時間程度で着くので、座席については多少狭くても我慢することが出来ます。
機内食について
続いて機内食についてですね。
セブパシフィックは追加料金を支払えば購入できますが、フライト時間も短いのでわざわざ追加費用を支払ってまで食べるメリットはないでしょう。
ちなみにフィリピン航空の機内食は以下の写真の通り。
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僕は他にもカタール航空やキャセイパシフィック航空、マレーシア航空などの海外の航空会社の機内食を食べてますが、フィリピン航空はあんまり美味しくないです。。
フライトマイル加算について
フィリピン航空はアライアンスには加入しておりませんが、ANAと独自提携を結んでいるため、ANAマイルとしてフライトマイルを貯められます。
※一応フィリピン航空のマイレージサービスであるマブハイマイルとしても貯められますが、特典航空券への交換マイル数などの観点からANAマイルとして貯めるのがオススメです。
詳細は以下の記事で解説しています
実際に僕が 57,680 円のフィリピン航空のチケットで貯まったANAマイルは1,952マイル。1マイル2円とすれば3,904円の価値があると言うことになります。
加算されるマイルは「距離×座席のクラス」で決まりますので若干ずれはあるので参考程度にしてください。
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その他比較
その他にもフィリピン航空が優れているポイントはいくつかあります。
日本人スタッフ
フィリピン航空はANAと共同運航のおかげか、日本人スタッフがおりましたので安心感はありました。
セブパシフィック航空は見かけなかったのですが、機内アナウンスは日本語でもされていたので日本語が話せるスタッフが1名~2名ほどいたかもしれません。
アメニティ関連
フィリピン航空には機内のアメニティが複数ありました。

羽田-マニラ路線ではヘッドフォンもありましたが、成田-セブの直行便では座席にモニターがないのでヘッドフォンがありませんので注意。
ちなみにセブパシフィック航空だと毛布も有料ですので注意です。
セブパシフィック航空の出発遅延のリスクについて
これはセブパシフィック航空というよりもLCCの宿命ですが、出発時刻と到着時刻がずれやすいというリスクがあります。
実際に僕が利用した時も帰りの便で1.5時間の出発遅れが発生しました(フィリピン航空は定刻通りに出発)。
セブパシフィック航空利用時はこのリスクを知っておく必要があります。
まとめ
色々書きましたが、最後にまとめましょう。
- フィリピン航空とセブパシフィック航空の差額は1万円~1.5万円程度
- セブパシフィック航空の預け入れ手荷物は往復で4,600円かかる
- フィリピン航空は「座席指定」「機内食」「ANAマイル」「日本人スタッフ」「アメニティ」などの特典がある
- 加算されるANAマイルは約4,000円の価値がある
- セブパシフィック航空は遅延の可能性がある
といったところでしょうか。
預け入れ手荷物とANAマイル加算分で約8,500円の価値があるので、あとはフィリピン航空のその他特典(座席指定や機内食)などが残りの差額分(約1,500円~6,500円)の価値があるかどうか判断するといったところでしょうね。
個人的には次回乗るとしたら、少しでも安いセブパシフィック航空を選びます。乗り心地や接客品質も特に悪くなかったですからね。
セブ島に行く際の参考にしてください。ではまた!
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