
片道2時間という国内旅行並みの近さと、LCCの航空会社が多く就航している関係で近年行きやすくなった韓国。
最近は政治的な問題で多少便数が減っているものの、まだまだ一番身近な海外旅行先としての人気はあります。
さてそんな韓国旅行で誰もが気になるのが現地でのスマホの利用方法ですね。LINEをするにしても、インスタに写真をアップするのも、美味しいものを調べるにしてもスマホは手放せないですもんね。
僕は今回、「グローバルWiFi」と「Wi-Ho」の2つを借りて韓国(ソウル)に行ったので「料金」「当日の受け取り・返却」「レンタル物品の内容」 「大きさ・重さ」 「電池もち」 「通信速度」 の観点から比較レビューをします。
海外でのスマホ利用方法
最初から「海外でのスマホ利用=レンタルWi-Fi」って決めてませんか?少しでもお得に利用するためにレンタルWi-Fi以外の方法も知っておきましょう。
海外旅行でのスマホの使い方は大きく下記3つの方法があります。
- レンタルwi-fi利用
- 現地で使えるプリペイドSIMを利用(SIMロック解除必須)
- ドコモやauなどの海外利用プランを使う
上記3つのうち値段的に安いのは「①レンタルWi-Fi」か「②プリペイドSIM」の2択です。
①レンタルWi-Fiと②プリペイドSIMにおける料金の大きな違いは「日数加算」か「買い切りタイプ」かの違いです。
レンタルWi-Fiの場合「1日当たり〇〇円」という値段設計なのに対して、プリペイドSIMは「1回買えば日数に関わらず追加料金なし」という事です。
つまり旅行日数が短いほどレンタルWi-Fiの方が安い可能性が高いという事です。
韓国旅行の場合、2泊~3泊のケースが多いですよね。そのため韓国旅行でスマホを利用するにはレンタルWi-Fiが最もオススメというわけです。
料金比較
それでは早速、「グローバルWi-Fi」と「Wi-Ho!」のレンタルwifiについて比較していきます。
まずは一番重要な料金について下記に示しました(全て高速通信プラン(4G回線))。参考で有名なレンタルWi-Fi会社であるイモトのWi-Fiも掲載しております。
グローバルWi-Fi | Wi-Ho! | (参考)イモトのWi-Fi | |
300MB/日 | 670円/日 | 675円/日 | ‐ |
500MB/日 | ‐ | 840円/日 | 680円/日 |
600MB/日 | 970円/日 | ‐ | ‐ |
1.0GB/日 | ‐ | 875円/日 | 1,580円/日 |
1.1GB/日 | 1,170円/日 | ‐ | ‐ |
無制限/日 | 1,870円/日 | 1,050円/日 | ‐ |
上記の料金は当サイトのバナーからの申し込みの場合の金額です。2019/9/1現在の価格なので申し込み時によって多少のずれがあることをご了承ください。
上記を見る限り、1日当たりの1GB以上の大容量になるとWi-Hoが安いですが、それ以外のプランはほぼ横並びと思っていていいでしょう。
レンタルwifiにはデータ容量とは別に、高速通信プラン(4G回線)と低速通信プラン(3G回線)を用意しています。
当然低速プランの方が相対的に安いですが、迷わず高速通信プランを選択しましょう。そもそも3G回線とは1世代前の通信規格であり、ガラケーなどの低容量のデータ通信を目的で作られた通信回線です。
そのため現在のスマホで取り扱う高画質の写真や動画の読み込みには適していません。
webページ閲覧だけであっても、今のwebサイトで画像がないものは極めて珍しいのでいずれにしても高速通信を推奨します。
一日に必要なデータ量について
上記表の1日当たりのデータ利用量を見ても300MB?600MB?どのくらいなの?と思いますよね。
一番下限値の300MBの利用で下記の図くらい利用できると言われております。

LINEとweb閲覧に関しては全く問題ない量出来ると思っていていいでしょう。ただし要注意なのがマップ検索とインスタの利用にかかるデータ量ですね。
インスタはおそらく写真だけでなく”ストーリー”などで動画が流れるからでしょう。インスタに写真を載せるだけでなく、見ることもままならなくなるので注意が必要です。
上記の内容から考えると、安心を買うという意味で1日500MB以上のプランで申し込むのが無難と言えるかもしれませんね。
もちろん「あくまでweb閲覧しかしない!」という人は1日300MBのプランで十分だと思いますよ。
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当日の受け取り・返却状況比較
受け取りについて
それではネットでの予約を済ませ当日の空港での受け取り方法について紹介します。
僕の場合は出発空港、到着空港共に羽田空港だったのでその際の様子になります。

グローバルWi-Fiの場合は、「国際線ターミナル 2階 到着ロビー」に受取・返却カウンターがあります。混雑しております思っているよりもサクサク進みます。待ち時間は5分かからないくらいでした。

受け取り予定の2日前にメールが届き、上記のようなQRコードが付いています。当日はこれを見せれば受け取りがスムーズです。
受け取り時に係員の方から、利用上の注意点が書かれた冊子までいただきました。手厚いサポートですね。

Wi-Ho!の場合は、「国際線ターミナル 3階 出発ロビーの ANA手荷物宅配カウンター 」に受取カウンターがあります(ここでは返却は出来ません)。
ANAのカウンターなので一見分かりづらいですが堂々とカウンターに行きましょう。
こちらは全く混雑しておらず、僕だけでした。また説明なども特になくレンタルwifiを渡されただけでしたね。
返却について
返却場所についても上記の公式サイトを参考にしてもらえれば良いのですが、基本的には返却BOXに投函するだけでOKです。


どちらの場合も国際線到着ターミナル(2階)について、税関を超えて、少し右側に歩いたところにあるので分かりやすいと思いますよ。
混んではいるものの、丁寧な説明をしてくれるのが「グローバルWi-Fi」。逆に空いていて説明は一切ないのが「Wi-Ho!」。
好みによりますが、海外旅行になれていない人はグローバルWi-Fiが安心ですね。
レンタル物品一式の比較
続いてレンタルWi-Fiの一式について比較したいと思います。

まずはグローバルWi-Fiから。ポーチの中には「Wi-Fi本体」、「充電器」、「変換プラグ」、「取り扱いマニュアル」が入っております。

これ初心者には超大助かりのマニュアルだと思います。特にスタッフの方に折り目を付けてもらったこのページはiCloudのバックアップをOFFにする方法等が書かれています。
あまり馴染みないかもしれませんが、iCloudのバックアップとはスマホ本体の写真などをインタ-ネット上に保存しておく機能のことです。
例えばスマホ本体が水没してしまい、データをスマホ本体から取り出せなくなっても、新しいスマホへインターネット上に保存している自分の写真や電話帳データなどを移すことが出来るという素晴らしい機能になります。
これ便利なのですが、「Wi-Fi接続時かつ充電時」に自動でインターネットに写真や電話帳をアップロードしてしまうんですよね。
そんな余計なデータ量を使わないようにさせるための方法を紹介したマニュアルになります。こういった機能はほとんどの人が知らないと思うので大事なポイントだと思いますよ。

こちらはWi-Ho!ですね。ポーチの中には 「Wi-Fi本体」、「充電器」、とシンプルに二つだけ。
充電器の形状が、韓国の電源コンセントにそのままはまるため変換プラグは付いておりません。
Wi-Fi本体の「大きさ・重さ」「電池もち」の比較
まずは大きさと重さの比較です。見てもらうのが分かりやすいですね↓

写真で見てもらえば分かる通り、グローバルWi-Fiの方が1.5倍くらい大きいです。
感覚的にはWi-Hoは「iPhone8」くらい、グローバルWi-Fiは「iPhoneXS Max」くらいです。
ちなみに重さはWi-Hoが「iPhone8」1つ分で、グローバルWi-Fiが2つ分といったところでしょうか。
なぜこんなにグローバルWi-Fが「大きい&重い」のかと言うとモバイルバッテリーの機能も付いているからです。

充電ケーブルを使えばご覧の通りスマホの充電もできます。実際に利用してみましたが、余計な操作は一切必要なくケーブルをつなぐだけで充電が開始されます。
ちなみにどの程度充電出来るのかと言いますと、iPhoneXを20%→75%に充電した時にはWi-Fi本体の充電が40%くらい減りました。
またそれぞれの「電池もち」ですが、どちらも朝(9時頃)から晩(22時頃)まで使っても電源が落ちることはありませんでした。※1日ずつ交互に検証
ただし、Wi-Ho!は電池表記が1個になるのが19時ころだったので、いつ電源が落ちるか分からない恐怖がありました。
一方、グローバルWi-Fiは丸一日使ってもまだ3割程度充電が余っていたので、十分な電池もち機能を発揮してくれました。
Wi-Ho!が軽くて小さい分持ち運びは便利。一方で電池もちはいつ電源が落ちるか分からない恐怖はあり。
グローバルWi-Fiは大きくて重いもののモバイルバッテリーになったりと安心機能は豊富。
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通信速度の比較
続いての比較はWi-Fiの通信速度の比較になります。どれだけ電池もちが良くても通信速度が遅くては意味がないですからね。
速度比較には「ドコモスピードテスト」というアプリを利用して主要な観光地8か所で計測しました。

- 明洞駅周辺
- チュンムロ駅ホーム
- 仁寺洞(インサドン)のショッピングモール(サムジギル)
- 北村韓屋村(ブッチョンハノクマウル)
- 景福宮(キョンボックン)
- 西大門(ソデムン)駅ホーム
- ソウル駅
- ソウル色公園(漢江近辺)
計測場所の位置関係は以下の通り
また、通信速度にはダウンロード(下り)とアップロード(上り)の2種類があるためそれぞれ比較していきたいと思います。
ダウンロード(下り)の速度比較
ダウンロード(下り)とは「ホームページの閲覧やYouTubeなどの動画視聴」などの情報を仕入れる方の速度を指します。
逆にアップロードとは「ツイッターやインスタグラムへの写真アップ」など情報を送ることを指します。
つまりネットサーフィンやマップでのナビなど、ほとんどの場合、ダウンロード(下り)に該当するので、アップロード(上り)よりもダウンロード(下り)の速度の方が重要と覚えておきましょう。
下記が「グローバルWi-Fi」と「Wi-Ho!」の比較です(単位は全てMbps)
No. | 計測場所 | グローバルWi-Fi | Wi-Ho |
1 | 明洞駅周辺 | 3.5 | 2.8 |
2 | チュンムロ駅ホーム | 2.4 | 7.4 |
3 | 仁寺洞(ショッピングモール (サムジギル)) | 4.9 | 7.2 |
4 | 北村韓屋村 | 4.4 | 9.7 |
5 | 景福宮 | 5.4 | 4.4 |
6 | 西大門駅ホーム | 5.8 | 5.1 |
7 | ソウル駅 | 5.1 | 8.7 |
8 | ソウル色公園 (漢江近辺) | 12.5 | 8.3 |
当然、数値が大きいほど通信速度は速いです。合計4勝4敗となりましたので「大きな差はない」と思っていていいでしょう。
ちなみに、YouTubeの通常の画質である「HD 720p」で途中停止せずに視聴できるのがおおよそ「2.5Mbps」と言われているので、
上記の計測結果は「場所問わず十分な通信測度」と判断することが出来ますね。
アップロード(上り)の速度比較
続いてアップロード(上り)の比較になります。結果は下記の通り。
No. | 計測場所 | グローバルWi-Fi | Wi-Ho |
1 | 明洞繁華街 | 3.1 | 20.8 |
2 | チュンムロ駅ホーム | 3.5 | 0.6 |
3 | 仁寺洞(ショッピングモール (サムジギル)) | 9.0 | 4.4 |
4 | 北村韓屋村 | 8.3 | 14.3 |
5 | 景福宮 | 6.2 | 5.6 |
6 | 西大門駅 | 8.8 | 6.0 |
7 | ソウル駅 | 6.6 | 12.5 |
8 | ソウル色公園 (漢江近辺) | 18.8 | 25.4 |
こちらもダウンロード(下り)同じく合計4勝4敗となりましたので「大きな差はない」と思っていていいでしょう。
アップロードの場合、ダウンロードほど速度を必要とするケースが少ないです。強いて言うなら、ツイッターやインスタグラムでの短い動画のアップでしょう。
この場合、1Mbpsあればいいので上記の計測結果は「場所問わず十分な通信測度」と判断することが出来ますね。
単純な比較結果は「完全な互角」となりました。また、どちらのWi-Fiも十分な速度を持っているという結果となりました。
まとめ
最後にまとめます。大きな比較結果は以下の通りです。
- 料金:ほとんど同額だが、1日当たり1GBを超す場合は「Wi-Ho」の方が安い
- 当日の受け取り・返却: 受け取りまでに少し時間を要するものの丁寧な説明をしてくれるのは「グローバルWi-Fi」
- レンタル物品の内容:ほとんど変わらないが取り扱いマニュアルが付いているのは「グローバルWi-Fi」
- 大きさ・重さ:小さい&軽いのは「Wi-Ho」。
- 電池もち: 大きくて重いが電池もちが良く、かつモバイルバッテリー代わりになるのが「グローバルWi-Fi」
- 通信速度:互角。どちらも十分な速度が出る。
個人的には海外旅行初心者は「説明がしっかり受けられる&電池もちの心配がない」グローバルWi-Fiをオススメします。
逆に何度か海外旅行に行っている人は手続きも簡素化されており、スペースも取らないWi-Hoがオススメです。
最後は好みになりますが是非参考にしてください。