海外旅行保険は何が重要?種類と補償内容を把握して必要なものだけ加入しよう

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皆さんは海外旅行に行くときの「保険」をどうしていますか?

海外旅行なんて滅多に行けないし、言葉の通じない海外でケガや病気になったら怖いし…といった理由から「海外旅行保険」に加入する人多いですよね。

しかし大事なのはその保険の選び方。

種類も補償金額もどの程度あればいいかわからず、ツアー会社から言われるがままに契約している人が多いのではないでしょうか

でも、ただでさえ非常に値が張る海外旅行。

保険はあったら安心だけど結局使わないケースがほとんどなので、出来るなら無駄な出費は押さえたい。。こう思いませんか?

そのためには保険の種類と補償内容、そしてどの程度の補償金額があればいいのか把握しておく必要があります。

適切な補償内容があるだけの保険に加入するための知識を身につけましょう。

では紹介していきましょう。

海外旅行の保険はクレジットカード付帯保険を利用するのがオススメ。損保会社の有料保険と比較して解説



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海外旅行保険の種類は大きく分けて4種類

まずは海外旅行保険の種類について把握しましょう。

海外旅行保険には大きく下記4つの種類があります↓↓ ※損保会社が使っているような保険名称は後々説明します

  1. 自身の身体に何かあったとき(死亡/障害/病気・ケガなど)
  2. 人や物の損害をしたとき(加害者時):(例)レンタルWifiの破損やホテルの備品の損害
  3. 所有物の損害にあったとき(被害者時):(例)スリやひったくり被害
  4. 空港で飛行機 or スーツケースの到着の遅延が起きたとき



それぞれの項目ごとに複数の保険に分かれるわけですが、概ねこの4種類と思っていいでしょう。細かく説明しますね。


自身の身体に何かあったとき(死亡/障害/病気・ケガ)

一言で言えば現地で病院に行く必要があるときの保険です。

以下4つの保種類があります↓↓ ※一般的に保証金額が高いと言われる順番に上から記載しております

死亡保険ケガや病気が原因で亡くなった場合に支払われる保険
障害保険ケガや病気が原因で後遺障害が残った際に程度に応じて支払われる保険
傷害・疫病保険ケガや病気をした際に実際にかかった治療費分に対して支払われる保険
救援者費用ケガや病気が原因で3日以上続けて入院した際に、家族が救援者としてお見舞いに行くときにかかる費用(航空券、ホテル代、身の回り品購入代など)



「死亡・障害・傷害・疫病」については国内で生活している一般的な保険でもあるので特別な説明は不要ですかね。

海外旅行保険ならではのであげるならば「救援者費用」でしょう。

「大学生の子供が友達と海外旅行に行った時に急遽入院してしまった。現地に行かなきゃ」なんて時のものですね。


海外の病院は数百万円単位

これは把握しておくべきポイントですね。

日本だと入院するようなケガや病気でも数十万円ですみますよね。それは保険に入ることで負担金が3割になっているからです。

ただし海外だと10割負担になります。そのため数百万円になるわけですね。


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人や物の損害をしたとき(加害者時)

普通に過ごしていれば人に大してケガをさせるようなことはないかと思いますが、人の「物」に対してはやむを得ない理由で起こってしまうもの。

損保会社の名称では「個人賠償責任保険」なんて言います。例えばこんな事例があるようです。

  • 飲食店で水をこぼしてしまい隣の人のカメラを壊してしまった
  • ホテルの湯船にお風呂をためているのを忘れ、お湯があふれてしまい部屋の床がびしょ濡れになってしまった。ホテルから修理代金を請求された
  • 空港で借りたレンタルWifiルーターをうっかり落としてしまった



結構起こり得そうですよね。

特にホテルのお風呂なんかは日本と違い、ユニットバスであることがほとんどでバスルームなんかありません(高級ホテルは別でしょうが、、)。

物品であれば数十万円で済むのですが、ホテルのケースは数百万円単位になりそうですね。

で、この保険特に嬉しいのがレンタルWifiの保険です。

海外旅行に行くときにレンタルWifiを借りて持っていく人多いですよね。※個人的には圧倒的にプリペイドSIMカードの利用をオススメしてます。

レンタル事業者からすすめられる「補償サービス」はおおむね1日200円~300円しますが、このクレジットカードの保険を使えば無料で済むのは非常に大きいですよね。


レンタカーは補償の対象外

なお、この賠償責任保険では一般的にレンタカーの補償は対象外となりますので注意が必要です。

レンタカーの補償を追加したい場合は下記2パターンがあります。

  1. オプションでレンタカー特約を追加する(損保会社の有料保険の場合)
  2. レンタカーを申し込む際に保険を申し込む



クレジットカード保険を使う場合は「2.レンタカーを申し込む際に保険を申し込む」のみになりますので注意してください。


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所有物の損害にあったとき(被害者時)

今度は自分が被害者パターンで「物」の破損・盗難にあった際に適用される保険ですね。

壊されるケースはまれでしょうが盗難にあった際に適用できるのがメリットです。「携行品損害保険」という名称なのがほとんどですね。

ちなみに対象になるのは以下のようなもの↓↓

  • スマホ
  • バッグ
  • 乗車券
  • パソコン/カメラ
  • 財布



まあ一般的なものは大体保証されますが、あくまで携行「品」が対象なので財布の中にある現金や動植物などは対象外になるので注意です!

この「携行品損害保険」は補償金額こそ他の保険と比較して低いですが本当に重要です。なぜならば海外は「スリ」が多いから。

こういった実態を知ると日本は本当に治安の良い豊かな国なんだと気づかされます。

ちなみにスリは貧しい国だけでなくヨーロッパなどの先進国でも沢山います。

特に日本人は「お金がある&警戒心が薄い」ことからターゲットになることが多いらしく。。気を付けましょう!


【盗難(スリ)被害】購入時か再購入(時価額)のうち安いほうが優先

スリにあった際に「補償してください!」といっても必ずしも購入時の価格が補償されるわけではありません。

特にスマホやカメラなどは後継モデルがあれば自分の持っている古い機種の価値は下がっているはずです。

逆にブランドのバッグなどはプレミア価格などで高くなっているケースもあるかもしれません。

どちらにしても安い価格での金額補償になりますよ~ということですね。


【破損被害】修理費用か再購入(時価額)のうち安いほうが優先

破損の場合は修理という手段がありますよね。そのため再購入と比べて安いほうの金額補償になります。

ちなみに修理の場合は街の家電屋さんに行って見積をお願いすることになるのですがこの見積にお金がかかるケースがあります。

でも残念ながら見積費用は補償の対象外なので注意してください!


免責(自己負担)金額が発生する

実際にスリなどの被害にあった際に、補償を申請すると免責金額(ほぼすべてのケースで3,000円)が差し引かれた分が戻ってきます。

例えば50,000円のカメラの補償を申請した際に戻ってくるのは47,000円(50,000円-3000円)です。そのため3,000円以下のもの単独には使えないので注意しましょう


合計上限金額とは別に持ち物一つ当たりの上限金額もあり

携行品損害ってバッグごとスリにあった際に一気に複数のものを失いますよね。

そんな特性上、合計の補償金額とは別に持ち物一つあたりの上限金額も設定されております。

※例えば携行品損害の補償金額は30万円だが、一つ当たりは10万円が限度など


紛失は対象外

これもかなり大事な話ですね。

「携行品損害保険」で補償されるのは「破損」か「盗難」が条件のケースがほとんど。紛失は対象外なので覚えておきましょう。


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空港で飛行機 or スーツケースの到着の遅延が起きたとき

続いての保険は空港に関連する2種類ですね。

航空機遅延保険出発空港または乗継空港において搭乗予定の航空機が、6時間以上の出発遅延、欠航、運休(代替便もなし)が発生した場合にホテル代、食事代、予約してた旅行サービスの取消料、交通費(ホテルまで)を補償する
航空機寄託手荷物遅延保険到着空港にて、預けた荷物の到着が6時間を超えて遅れた場合に96時間以内に購入した衣類・生活必需品の費用を補償する



注意点はどちらのケースも6時間以上遅延が発生していないとダメな点です(4時間以上で対象になる保険会社もあります)。

そして地震や火山の噴火などによる自然災害も対象外となっております。

LCCなどを利用する人は経験がおありでしょうが出発時間が1~2時間程度遅れることってざらにあるんですよね。

でも「その程度の遅延じゃ補償しませんよ」っていうことですね。結構厳しい。では具体的にどのような事例が該当するのかというと…

  • 航空機遅延保険:「航空会社従業員のストライキ」や「悪天候」
  • 航空機寄託手荷物遅延保険:ロストバゲージ(預けた荷物が空港で紛失したり、なくなったりすること)



日本のレガシーキャリアであるANAやJALではまず考えられませんが、海外の航空会社ではストライキやロストバゲージは起こり得てしまうんですよね。。

特にロストバゲージは出発地での積み忘れのケースが多く、乗継や搭乗客数の多いハブ空港(有名どころで行くとパリのシャルルドゴール空港やロンドンのヒースロー空港など)で起こりやすいです。


補償されるものは最低限の物品のみ

この2つの補償ですが思っているよりも最低限のものにしか適用されません。特に航空機寄託手荷物遅延保険で行くと主に以下の3種類のみ

  • 下着やパジャマ、翌日の着替えなど必要不可欠な衣類
  • 生活必需品(歯ブラシや化粧落としなどの洗面用具)
  • スーツケース代わりのカバン



あくまでもスーツケースが届かないことで被る被害なのでかなり条件は厳しめですね。。 

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重要な保険と目安の補償金額

海外旅行保険の種類とどういった補償内容があるのかは 分かりましたかね。

個人的には海外旅行保険で重要視しているのは、死亡時や障害などの極めて起こりにくい保険よりも発生度合いが高そうなものから重要視しています。

ここからはそれぞれの発生頻度を踏まえたそれぞれの重要度と、必要な金額について紹介します。紹介した順番に重要度と必要であろう補償金額を記載しました(★が多いほど重要です)

 重要度必要な補償金額(目安)
死亡保険☆☆★
障害保険☆☆★
傷害・疫病保険★★★最低300万円、理想500万円
救援者費用☆★★100万円
個人賠償責任☆★★2,000万円
携行品損害★★★30万円(一つ当たり10万円)
航空機遅延費用☆★★2万円
航空機寄託手荷物遅延等費用☆★★10万円



※死亡保険と傷害保険の「必要度」は低いと思っているので金額は記載しておりませんが、多くのパターンで「1,000万~1億円」です。

個人的に大事だと思っているのが、「傷害・疫病保険」「携行品損害」の2つです。

ケガや病気になった際に数百万円の請求なんて支払えませんよね。携行品損害は発生頻度の高さが理由です。

おそらく最も自身の身に起きやすいでしょう。


「航空機遅延」と「手荷物遅延」の保険はオプション付加のケースもあり

死亡保険~携行品損害保険」までは金額の違いこそあれどデフォルトで付いてるパターンがほとんどですが航空機遅延費用と航空機寄託手荷物遅延等費用に関してはデフォルトではついてないケースもあります。

そのためか、補償金額が低めなんですよね。

特に航空機遅延による被害金額は2万円程度のパターンが多く、あまり補償金額を求めないようにしましょう。


そのほかのオプション海外旅行保険

上記の補償内容は一般的なものですが他にも

  • 弁護士費用→旅行中に起きた損害で法律上の補償を受けるとき
  • テロ補償→テロが起きて航空機が遅延した場合など
  • ペット補償→帰国便が遅れた場合に預け入れしているペットショップ(ホテル)の延長費用など



 などなど損保会社によっては独自の補償内容もあります。自分の用途に合わせて探してみて下さい。


まとめ

最後に今回の記事をまとめます。

  • 海外旅行保険には主に「死亡保険・障害保険・傷害疫病保険・救援者費用・個人賠償責任・携行品損害・航空機遅延費用・航空機寄託手荷物遅延等費用」の8種類がある
  • 特に重要なのは「傷害・疫病保険」と「携行品損害」の2つ
  • 海外での病院代は数百万円もするのでその補償金額があるものを申し込む
  • 携行品損害は「紛失は対象外」「自己負担金」があるなど補償条件が厳しいので注意が必要
  • その他独自の保険もあるので自分の用途にあったものを探す



といったところでしょうか。

ちなみに海外旅行保険をもっとも安価に済ます方法としてクレジットカードの付帯保険を使う方法があります。

海外旅行の保険はクレジットカード付帯保険を利用するのがオススメ。損保会社の有料保険と比較して解説



最後までお読みいただきありがとうございました。

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