今年の7月にカタール航空を利用して、イタリア旅行に行ってきました。せっかく乗った飛行機。無駄なくマイルを貯めたいですよね。
今回はカタール航空(というかワンワールドの航空会社)のマイル移行先にブリティッシュエアウェイズという航空会社をオススメする理由を書いていきたいと思います。
※カタール航空搭乗機(エコノミークラス)についてはこちらから。
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カタール航空の自社マイレージプログラム「プリビレッジクラブ」について
まずはカタール航空(自社)のマイレージプログラムについてです。
- 名称:プリビレッジクラブ(Privilege Club)
- 有効期限:3年~3年6か月(マイルを獲得した月が1月~6月ならば3年後の6月末に失効、7月~12月ならば3年後の12月に失効)
基本的には3年間有効と覚えておけばいいでしょう。
マイル加算のたびに期限が伸びる航空会社もありますが、プリビレッジクラブにはそういったシステムはありません。有効期限も含めてANAやJALと似ていますね。※最上級会員であるプラチナ会員ならばマイル期限が無期限になります。
特典航空券の交換に必要なマイル数
マイレージプログラムを吟味・比較する際に最も重要なのが「特典航空券の必要マイル数」ですよね。
東京から有名な都市への特典航空券(往復)に必要なマイル数を以下表にまとめました↓↓
都市 | マイル数 |
札幌 | 20,000 |
沖縄 | 25,000 |
ソウル | 25,000 |
香港 | 50,000 |
シンガポール | 75,000 |
ドーハ | 85,000 (87,000) |
ローマ | 100,000 (145,000) |
パリ | 100,000 (145,000) |
ロンドン | 100,000 (145,000) |
ホノルル | 75,000 |
ロサンゼルス | 85,000 |
ニューヨーク | 100,000 (185,000) |
※マイル数は提携航空会社であるJAL利用を表記。 カタール航空利用の場合を括弧内の数値、全てエコノミークラスで往復の場合の必要マイル数(2019年6月時点)
結論から言うと、どこに行くにしても超割高です。JALやANAだとソウルや沖縄まで15,000マイルで行けますからね。
オフシーズンだともっと少ないマイルで行けるし、、
以上のことからカタール航空の上級会員を目指すという特異な人ではない限り、プリビレッジクラブにマイルを貯めるのは「なし」と判断できます。
※追記:2018年5月からカタール航空のマイルを使って典航空券の1区間毎に以下の手数料が発生するようです(提携航空便含む)
- エコノミークラス:25USドル
- ビジネスクラス:50USドル
- ファーストクラス:75USドル
もうね、あほかと。超改悪ですね。これじゃあなおさらプリビレッジクラブのマイルにする意味はありません。
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提携航空会社へのマイル付与について
カタール航空は世界三大アライアンス(航空連合)の一つ、「ワンワールド」に加盟しております。
つまりワンワールド内の航空会社であればカタール航空を利用して得られるマイルを自由に貯めることが出来る(例.カタール航空に乗ってJALにマイルを貯めるなど)のです。
つまり、利用しにくいプリビレッジクラブに無理にマイルを貯める必要はなく、日本人が使いやすい航空会社に貯めるのが一番ですよね。
そこで当サイトではブリティッシュエアウェイズのマイレージプログラムである「エクゼティブクラブ」のマイル(正確にはAviosと言いますが、便宜上マイルと言わせてもらいます)に貯めることをオススメいたします。
そもそもブリティッシュエアウェイズってどんな航空会社?
イギリスの航空会社。ヨーロッパでは3位、世界では9位の規模を誇る大手航空会社であり、イギリスのいわゆる「フラッグ・キャリア」である。
ブリティッシュという名前から分かるようにイギリスの航空会社です。
フラッグキャリアとはその国を代表する航空会社のことで、日本だとJALもしくはANAでしょうか。
なので、イギリス版のJAL(もしくはANA)とイメージしてもらえれば分かりやすいかもしれません。
日本では東京(羽田、成田)とロンドン(ヒースロー)の路線しかないのでロンドンに行ったことがないと、あまり馴染みがない航空会社となっています。
ではなぜそんな何とも言えない航空会社へマイルを貯めたほうがいいのでしょうか。
ブリティッシュエアウェイズにマイルを貯めたほうがいい理由
それは「他の航空会社と比較して、少ないマイル数で日本国内や韓国への特典航空券に交換できるから」です。
「ん?イギリスの航空会社なのに韓国への飛行機があるの?」と疑問を持ったかもしれませんが、そこで役立つのが同じワンワールドに加盟している航空会社です。
実はワンワールド内の航空会社ならば、違う航空会社の特典航空券に交換できるのです。
ブリティッシュエアウェイズはワンワールドに加盟しているので、ブリティッシュエアウェイズのマイルを使って、同じくワンワールドに加盟しているJALの特典航空券に交換出来るのです。
これがイギリスの航空会社にも関わらず日本国内や韓国などの関係ない国に対しても特典航空券に交換できるカラクリです。
順序をおさらいすると、
- カタール航空に乗ってブリティッシュエアウェイズのマイルを貯める
- 貯まったブリティッシュエアウェイズのマイルをJALの特典航空券に交換する
となります。思っているよりもシンプルですよね。
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JALとブリティッシュエアウェイズの比較について
ワンワールドには日本人になじみの深いJALが加盟しております。
「ん?じゃあ最初からカタール航空のフライトマイルをJALに貯めればいいのではないの?」というそこのあなた。
実はJALよりもブリティッシュエアウェイズのマイレージプログラムのほうが、優れている点がいくつかあるのです。それを紹介しますね。
優れているポイント①「近場の特典航空券発券時の必要マイル数が少ない」
とにかくこれ。何よりもこれ。比較表を作って見ました。全て東京(羽田もしくは成田)からの往復必要マイル数(片道発券も可能でその場合はすべて半分のマイル数で発見可)です。
ブリティッシュ | JAL | カタール航空 | |
札幌 | 9,000 | 15,000 (11,500) | 20,000 |
釜山(韓国) | 9,000 | 15,000 (11,000) | 20,000 |
沖縄(那覇) | 15,000 | 15,000 (11,500) | 25,000 |
ソウル | 15,000 | 15,000 (11,000) | 25,000 |
香港 | 20,000 | 20,000 (16,000) | 50,000 |
シンガポール | 40,000 | 35,000 (24,000) | 75,000 |
ドーハ | 50,000 | 55,000 | 60,000 |
ロンドン | 60,000 (39,000) | 55,000 (44,000) | 80,000 |
※マイル数はカタール航空利用を青字、提携航空会社であるJAL利用を赤字で表記。全てエコノミークラスで往復の場合の必要マイル数(2019年1月時点)
※かっこ内の数値はJALカード割引やオフシーズン時のディスカウントマイル数※太字での表記が一番必要マイル数が少ない航空会社
いかがでしょうか。同じJALへの特典航空券にも関わらず、ブリティッシュエアウェイズのマイルを利用すると、国内線や韓国(釜山)までJALよりも少ない9,000マイルで行くことが出来てしまいます。
東京-ドーハ間が片道5,164マイルの距離のため、積算率が100%だった場合1往復するだけで釜山までのチケットが手に入るんです(勿論札幌に行くのもよし。福岡に行くのもよし)。超お得ですよね。
2019/5/30より必要マイル数がアップ(改悪)することが決定しました。
変更したマイル数は以下の通り(上の比較表の「ブリティッシュ」の欄が変わります)↓↓
距離 | 必要マイル数(往復) | 東京からの都市例 |
0–650マイル | 9,000→12,000 | 札幌、釜山 |
651–1,150マイル | 15,000→18,000 | 那覇、ソウル |
1,151–2,000マイル | 20,000→22,000 | 石垣、香港 |
2,001–3,000マイル | 25,000→26,000 | ホーチミン |
正直、結構痛い改悪ですね。この数値だとほぼJALに軍配が上がってしまいます。唯一少ないマイル数で行けるのは東京-釜山間の12,000マイルですかね。
とはいえ後述しますが、カタール航空を乗ることによって貯まるマイルブリティッシュエアウェイズ>JALのため、一概には言えないかと思います。
優れているポイント②「低い予約クラスでもマイルの積算率が高い」
皆さんは同じエコノミークラスでも予約クラスの違いがあることをご存じですか。
値段の高いほど予約クラスが高くなり、その分マイルの積算率が高くなる傾向にあります。
つまり割引運賃だと飛行機に乗ってもマイルが貯まりにくいですよね。
そしてカタール航空の予約クラスが低くてもブリティッシュエアウェイズのマイルのほうがJALマイルよりもが貯まりやすいんですよね。
こちらも比較表を作りました(※予約クラスは下に行くほど安い運賃 )
席のグレード | カタール航空の予約クラス | ブリティッシュ積算率 | JAL積算率 |
ファースト | F,P,A | 150% | 150% |
ビジネス | J,C,D,I,R | 125% | 125% |
エコノミー | Y, B, H | 100% | 100% |
エコノミー | K, M | 50% | 50% |
エコノミー | L, V, S, N, Q | 50% | 30% |
エコノミー | G | 25% | 30% |
エコノミー | T,O,W | 25% | 0% |
いかがでしょうか。
ファーストクラスやビジネスクラスに関しては同じ積算率ですが、エコノミークラスの割引運賃に関してはほぼブリティッシュエアウェイズのほうが積算率が高いですよね。
僕自身、今年のイタリア旅行でカタール航空を利用した際に予約クラスが「N」だったため、ブリティッシュエアウェイズで50%のフライトマイルを獲得できました(JALならば30%になってしまうところでした)。
優れているポイント③「マイルの有効期限が長い(伸ばしやすい)」
マイルの有効期限はJAL・ブリティッシュエアウェイズともに獲得日から3年と決まっています。
3年というのは意外に短くて、航空券に交換するためにある程度まとまったマイル貯めようとすると「期限が切れてしまった」なんてことが起きやすいです。
しかしブリティッシュエアウェイズのマイルは「3年(36ヵ月)以内にマイルの獲得・使用があるたびに、更に3年延長」といったルールがあるので、実質無期限です。
これもブリティッシュエアウェイズのマイルがJALよりも優れている理由ですよね。
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実際にカタール航空に乗ってブリティッシュエアウェイズにマイルを貯めてみた
というわけで実際に貯めてみました。
一つだけ注意点として、フライト日よりも前にブリティッシュエアウェイズのアカウントを作って下さい。フライト後だと積算不可です。
ネット上ですぐにできるので頑張ってみてください。貯める方法は大きく2つです。
- webチェックイン時にフライトマイル加算先をブリティッシュエアウェイズにしておく
- フライト終了後に事後登録の申請を行う(メールやFAXが必要だったりと手間がかかる)
僕は当然「1.webチェックイン時にフライトマイル加算先をブリティッシュエアウェイズにしておく」を選びました。これならばスマホで一瞬で出来ますしね。
webチェックインでの手順
実際にwebチェックイン時にブリティッシュエアウェイズにマイルを加算する方法を紹介します。
※出発の48時間前からwebチェックインができるのでフライト前日にしたものになります。
まず、予約コードと苗字を打ち込みログインします。
名前と貯めたいマイレージプログラム情報を選択し、アカウント番号を打ち込むだけ。めちゃくちゃ簡単です。
チェックインできました。webチェックインしておくとマイルを貯められるだけでなく、荷物の預け入れの際に長い行列に並ぶ必要もなくなり一石二鳥です。
その後、3日後にはマイルが加算されておりました。
まとめ
ブリティッシュエアウェイズといった聞きなれない航空会社だったかもしれませんが、マイルを貯めるメリットが伝わったでしょうか。
もう一度おさらいですが、
- カタール航空に乗ってブリティッシュエアウェイズのマイルを貯める(webチェックインを利用する)
- 貯まったブリティッシュエアウェイズのマイルをJALの特典航空券に交換する
といった手順で貯めてくださいね。
今回のイタリア旅行では、航空券を7万円強で買えたにも拘わらず、ブリティッシュエアウェイズのマイルを7,688も貯めることが出来ました。
9,000マイルまであと1312だけです。早く無料で釜山旅行したいものです。
※あと4,312になってしまいました。。
カタール航空のコスパ良すぎですね。以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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